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きょう19日は、このあと18時過ぎ、日本上空を「きぼう」(国際宇宙ステーション/ISS)が通過します。広い範囲が目視可能エリアに入っていて、晴れるエリアでは観測が期待できます。

「きぼう」とは

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国際宇宙ステーション(ISS)とは地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はそのうちの日本実験棟です。ISSはサッカー場くらいの大きさです。

地上から見ると、光の点が飛行機よりも速いスピードで流れていくように見えます。画像の光の線は「きぼう」の航跡で、およそ10秒で線一本分進みます。

肉眼では光の点にしか見えませんが、望遠鏡で見てみるとはっきりと姿を観測できます。そしてよく見てみると、機体自体の見え方も常に変化しながら移動していることがわかります。

スマホでも撮れる

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条件次第では肉眼でも見ることができます。そして、スマートフォンで十分に撮影可能です。写真は実際に東京都内で、スマートフォンで撮影したものです。

通過予想時刻の3分くらい前から、出現が予想される方角の空を、なるべく視野を広くして探すことがコツです。
光の点が、飛行機よりも速いスピードで流れていくため、見逃さないように探してみて下さい。

途中で空に消える!?

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ISSは自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝いています。地上からISSを見るための条件は、地上は夜でISSがいる上空が昼であること。

ISSは上空400kmにあることから、夕方に地上で日が落ちてからもしばらく太陽に照らされています。地上からはこの光の反射を追うことで、観測をすることができます。

ただ、地上からの観測中にISSが「夜のエリア」に入ってしまうと、反射した光が届かなくなって、急にISSの光を見失うことになります。今回も観測の途中に、急に空に消えるように見えるはずです。

東海~東北中心にチャンスあり

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今夜も東海や関東~東北を中心に高気圧に覆われて、広く晴れる見込みです。北海道も天気が回復に向かい、日本海側を中心に晴れてくる予想です。

西日本は雲が多いですが、近畿や中国地方では雲の隙間から観測のチャンスがありそうです。

今の季節は日が暮れると気温の下がり方が大きくなります。昼間は暖かな陽気となった所でも急に冷え込みますので、屋外では暖かい服装で、夜空を楽しんでください。