メイン画像
メイン画像

8日(火)は満月で、11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれますが、今回は特別な満月です。「皆既月食」になり、その最中に、月が天王星を隠す「天王星食」も同時に起こります。気になる天気ですが、太平洋側を中心に晴れて、天体ショーを見られる所が多くなりそうです。

11月の満月は「ビーバームーン」

画像A
画像A

あす8日(火)は満月。

実は、英語圏では、満月に対して、様々な呼び名があります。1月から12月まで、それぞれ満月の呼び名が決まっていて、9月の満月は「ハーベストムーン」、10月の満月は「ハンターズムーン」でしたが、11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれるのです。

この時期は、ビーバーが冬を越すために巣作りを始めることや、毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃のため、「ビーバームーン」と呼ばれるようになったようです。

「皆既月食」時間はいつ? 見え方は?

画像B
画像B

さらに、今回の満月は、特別です。

国立天文台のHPによりますと、地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする「月食」となり、月の全てが、地球の濃い影に入り込む「皆既月食」となるのです。

月は、18時9分頃から欠け始め、19時16分頃に皆既食となります。皆既となった月は、「赤銅色」と呼ばれる、赤黒い色に見えます。皆既食は86分間くらい続いて、20時42分頃に終わり、その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分頃に部分食が終わります。この進行は、どこで見ても同じで、今回の月食は、日本全国で観察できます。

「皆既月食」の最中に「天王星食」も

画像C
画像C

さらに、今回は、月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で、月が天王星を隠す「天王星食」が起こります。

ただ、天王星は、かなり暗い所でも、肉眼で見るにはギリギリの明るさです。月が明るいと、見つけにくい星ですが、今回は月食により、月が暗くなるので、観察のチャンスです。望遠鏡などを使って、薄い青色に見える天王星を探してみてください。

各地の見え方と時間は、図の通りです。

気になる天気は? 晴れるのはどこ?

画像D
画像D

8日(火)夜の天気です。

皆既月食の時間帯は、東北の太平洋側や関東から西を中心に、広く晴れるでしょう。「皆既月食」&「天王星食」の天体ショーを観察するには良さそうです。北陸や東北の日本海側では雲が多く、所々で雨が降りますが、雲の間から月を見られる所もある見込みです。北海道も雲が広がりやすいですが、太平洋側では月を見られる所もあるでしょう。

ただ、良く晴れる所ほど、気温がグッと下がってきそうです。東京都心では、「皆既月食」&「天王星食」の時間帯は、気温が15℃くらいの予想です。夜空を眺める時は、体を冷やさないよう、暖かい服装を心がけてください。