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東北には暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が非常に不安定になっています。ライン状の活発な雨雲が発生していて、秋田県内では局地的に激しい雨が降り、カミナリも観測されています。東北や北陸ではあす23日にかけても局地的な大雨や落雷、竜巻などの突風に十分な注意が必要です。

秋田県内で激しい雨 10月の観測史上1位も

前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、きょう22日は東北を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

秋田県から能登半島沖にかけてはライン状の活発な雨雲が見られ、一部で大雨となっています。秋田県五城目町では午前10時54分までの1時間に33.5ミリの激しい雨が降り、10月の観測史上1位を更新。県内では一部で落雷も観測されています。

活発な雨雲は東へ進んでいるので、このあとは東北から北陸の各地で雨が強まる見込みです。

東北や北陸 あす23日にかけて非常に不安定

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東北や北陸ではこのあとも湿った空気の影響を受けやすいでしょう。

今夜にかけても局地的に雨雲が発達する見込です。今は雨が降っていない新潟などにも活発な雨雲がかかる可能性があります。急に降りだす激しい雨や落雷、竜巻などの突風に十分ご注意ください。

あす23日は午前中にはいったん雨のやむ所が多いですが、午後からは再び大気の状態が非常に不安定になるでしょう。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど身の安全を確保してください。

こんな時は竜巻に注意

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竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時も竜巻が発生する恐れがあります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんが、少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。