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台風12号は発達しながらフィリピンの東を北上しています。きょう10日には「強い」勢力まで発達して沖縄地方に近くづ見込みです。沖縄地方に台風が近づいてから動きが遅くなるため、来週にかけて影響が続くでしょう。暴風や高波、大雨、高潮に警戒してください。

「強い」勢力で先島諸島へ接近

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台風12号は、きょう10日午前3時現在、フィリピンの東を1時間におよそ25キロの速さで西北西へ進んでいます。

このあと台風12号は、発達しながら北上を続けるでしょう。きょう10日には「強い」勢力まで発達する見込みです。12日(月)から13日(火)ごろに先島諸島(石垣島や宮古島など)にかなり接近し、そのころになると動きが「ゆっくり」や「ほとんど停滞」と時速9キロ以下となります。そのため、先島諸島では暴風や高波、大雨、高潮が長く続く恐れがあります。

先島諸島では、きょうから海上の波は高くなり、しける見込みです。あす以降は風も強くなります。影響が長期戦になる予想になっています。台風の準備がまだの方は、できるだけ、きょうの内に済ませるよにしましょう。

予想される波の高さ(うねりを伴う)
石垣島地方: 10日 4メートル、 11日 7メートル、 12日 9メートルを超える
宮古島地方: 10日 4メートル、 11日 6メートル、 12日 6から8メートル

予想される最大風速(最大瞬間風速)
11日
石垣島地方 25メートル(35メートル)
宮古島地方 18メートル(30メートル)
12日
石垣島地方 30から40メートル(40から60メートル)
宮古島地方 25から29メートル(35から45メートル)

13日(火)以降は予報円が徐々に大きくなり、まだ進路が定まっていません。予報円の東側を通ると沖縄本島にも接近する可能性もあります。また、少し離れたコースを通った場合でも、海上の波や風は強まります。台風周辺の発達した雨雲がかかり、大雨となることもあります。最新の台風情報を常に確認してください。

台風が近づく前の対策 暴風に備えて

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台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。