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東海地方は、この先、「南岸低気圧」の影響で、短い周期で天気が変わるでしょう。10日(木)と、13日(日)から14日(月)は、広い範囲で雨や雪となりそうです。愛知県東部や静岡県の山沿いで、大雪となる可能性があるため、今後の情報に注意して下さい。

東海地方 きょう8日15時現在の積雪状況

東海地方は、きょう8日の日中は、日差しが出た所が多く、やや寒さが和らぎました。15時までの最高気温は、名古屋で11.1度まで上がり、2月に入って初めて、二桁の気温となりました。

また、きょう8日15時現在の積雪の深さは、主な地点で、岐阜県白川村で166センチ、岐阜県飛騨市河合で134センチ、岐阜県関ケ原町で39センチ、岐阜県高山市で25センチを観測しています。各地で、平年を上回る積雪の深さとなっていますが、特に、6日(日)に、91センチ(1997年10月の統計開始以来、観測史上1位)の積雪を観測した岐阜県関ケ原町では、きょう8日15時現在も、平年の約8倍の積雪となっています。

10日(木)は「南岸低気圧」の影響で 冷たい雨や雪

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10日(木)は、低気圧が日本の南海上を東へ進む予想です。また、別の小さな低気圧が、東海道沖に発生する見込みで、北側に降水域が広がって、雨や雪の範囲が広くなるでしょう。

最新の予想では、東海地方の早い所では、10日(木)の未明から雨や雪が降り出す見込みです。気温が低い時間から降り出すため、東海地方の平地でも、降り始めは、雪の所もあるでしょう。

名古屋市内でも、朝から降水域がかかり、降りはじめは湿った雪の可能性がありますが、積もるような雪ではなさそうです。次第に雨へと変わり、昼頃には止むでしょう。

雨や雪は、夕方までには止む所が多いですが、静岡県では、10日(木)の夜まで、雨や雪が残る所がある見込みです。

今の時期は「表層雪崩」に注意

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10日(木)の南岸低気圧の影響で、岐阜県や愛知県、静岡県の標高の高い所では、雪で降り続き、まとまった降雪量となる可能性があります。積雪や路面の凍結による交通障害、また、雪崩にも注意が必要です。

今の時期は、「表層雪崩」の発生する傾向が高まります。古い積雪面上に新雪が降り積もることで発生する雪崩です。傾斜30度以上の急な斜面や、低木林やまばらな植生の斜面は、雪崩が発生する可能性が高く、突然発生し、時速100~200kmの新幹線並みの猛スピードで滑り落ちてくるという特徴があります。気温が低く、既にかなりある積雪上に、短期間で多量の降雪があったときに発生しやすくなります。

東海地方では、10日(木)の南岸低気圧の影響で、新たな雪が積もると、雪崩の危険性も高まります。今後の情報に十分注意して下さい。