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雨が降っても、まだ梅雨入りしない関東甲信。今年の梅雨入りについて、最新の見通しをまとめました。梅雨入りを前に、この週末は、暑さにも注意が必要です。

関東甲信 雨が降っても 梅雨入りしない理由

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27日木曜の関東甲信は、広い範囲で雨が降り、東京都心では、日降水量が20ミリ以上と、まとまった雨になりました。ただ、気象庁では、まだ、関東甲信の梅雨入りを発表していません。

一方、すでに梅雨入りしている沖縄・奄美から東海では、今年はいずれも、平年より早い梅雨入りとなりました。特に、四国や近畿では、統計開始以来、最も早い梅雨入りでした。なお、これは速報値で、「梅雨入り」や「梅雨明け」の日は、秋になると見直されます。実際に、春から夏にかけて、天候の移り変わりがどうだったかをもとに、「梅雨入り」や「梅雨明け」の日付が確定されるのです。

そもそも、梅雨入りは、どうやって決まるのかと言いますと、気象庁では、今までの天候と、その先1週間の予報をもとに、曇りや雨の日が多くなり始める時期を、梅雨入りとしています。具体的に「雨がどのくらい降ったら、梅雨入り」という基準はありません。

つまり、まとまった雨が降ったから、というだけでは、梅雨入りにはなりません。「この先、曇りや雨の日が多くなるかどうか」ということが、梅雨入りのポイントなのです。

関東甲信 この先の予報は

関東甲信の、この先の予報をみてみますと、28日金曜は、天気が回復するでしょう。29日土曜と30日日曜も、広い範囲で晴れそうです。

次に広く傘マークとなるのは、31日月曜ですが、雨は降ったとしても、一時的でしょう。6月は晴天でスタートできる所が多く、1日火曜と2日水曜は、午後のにわか雨は、関東北部や山沿いが中心になりそうです。

ということで、曇りや雨の日が続かないため、この先1週間は、まだ梅雨入りする可能性は低いでしょう。

いよいよ 梅雨入りのタイミングか?

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ただ、関東甲信地方でも、いよいよ曇りや雨の日が続く時期を迎えそうです。

4日金曜からは、広い範囲で、ぐずついた天気となるでしょう。特に、4日金曜頃と、8日火曜頃は、広い範囲で雨が降りそうです。このタイミングで、関東甲信は梅雨入りする可能性があります。ちなみに、関東甲信の平年の梅雨入りは、6月7日頃です。

そこで、梅雨時の雨に備えて、3日木曜頃にかけての日差しを、有効に使うのがおすすめです。雨どいの掃除や、カビが生えやすい所の掃除、押し入れなど空気の入れ替え、傘や靴に防水スプレーをかけておくなど、梅雨への備えを行ってください。

梅雨入りを前に 暑さにも注意

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そして、梅雨時の雨の前に、注意が必要なのが、暑さです。

27日木曜は、昼間もヒンヤリして、東京の正午の気温は15.8℃と、4月上旬並みでした。一時的に、季節が逆戻りしましたが、週末は、気温がどんどん上がるでしょう。29日土曜の最高気温は、東京では28℃と、7月上旬並みの予想です。関東甲信の内陸部では、真夏日(最高気温30℃以上)の所もあるでしょう。

急に暑くなる日は、熱中症にかかりやすくなります。適宜、マスクをはずしたり、なるべく暑さを避けることが大切です。喉が渇いていなくても、こまめに水分を補給しましょう。また、エアコンを使っていても、こまめな換気を心掛けて、体調管理にお気をつけください。