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16日に青森県六ヶ所村で起きた突風は竜巻であったと推定されました。被害を防ぐための情報をまとめました。

竜巻とみられる突風 漁船など被害

16日の東北地方は上空の強い寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、広い範囲で積乱雲が発達しました。積乱雲のもとでは落雷や突風の恐れがありますが、青森県内では八戸市や六ヶ所村で突風の被害がありました。

青森地方気象台の調査によると、八戸市の突風の原因は特定に至りませんでしたが、六ヶ所村では目撃証言などから竜巻が発生したと推定されました。

写真を提供してくださった泊(とまり)漁業協同組合によると、空が急に暗くなって雨や風が強まり、飛ばされた倉庫のトタン屋根が漁船にぶつかるなどの被害がありました。

突風への備え①「雷注意報」

突風に備えるため、知っておいていただきたい情報があります。まずは気象台から発表される「雷注意報」です。

雷は発達した積乱雲の下で起きますが、竜巻などの激しい突風やヒョウも、同じ積乱雲が原因で起こります。このため雷注意報が発表されたら、「落雷」以外にも「突風」や「ヒョウ」に注意する必要があるのです。

突風への備え②「竜巻注意情報」

雷注意報が発表されたあと、一段と積乱雲が発達して突風の危険が迫ったり、実際に竜巻が目撃されたりすると、気象台から「竜巻注意情報」が発表されます。

竜巻注意情報は都道府県をいくつかの地域に分けて発表され、発表から約一時間が有効期限です。

ご自身のいる場所が対象地域であったなら、気象レーダーなどを確認して発達した雲がどこにあるか確認してください。

東北6県では15日夜から16日にかけて、計36回もの竜巻注意情報が発表され、突風の危険がかなり高くなっていました。

突風への備え③「五感も使って」

雷注意報や竜巻注意情報を紹介しましたが、最後に頼れるのは自分の五感です。

積乱雲の近づくサインにはこんなことがあります。

・空が急に暗くなる

・雷の音が聞こえる

・急に冷たい風が吹く

異変に気づいたら、自分や大切な人の命を守るため、早めに避難してください。

どう行動する?

竜巻の怖さは、強い風の力で物が壊されることはもちろん、壊された物の破片が弾丸のように飛んできて、周囲に被害を広げることです。生身の人間が外にいては、ひとたまりもありません。プレハブなどは突風で飛ばさることもあるので、頑丈な建物の中に逃げることが重要です。窓は割れることがあるので雨戸やカーテンを閉めて、窓からできるだけ離れて過ごしましょう。夜間は停電に備えて、懐中電灯も準備できると安心です。