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南の海上には「台風のたまご」とも言える熱帯低気圧がふたつあります。今後、さらに発達する可能性もあります。

熱帯低気圧の雲がふたつ

南の海上が騒がしくなってきました。日本から南に離れた海上の、カロリン諸島とマーシャル諸島には、ふたつの雲の塊が見られます。これらは熱帯低気圧の雲で、少しずつ雲がまとまってきています。上空の風を調べてみますと、南シナ海からフィリピン付近を通り、カロリン諸島からマーシャル諸島にかけては風の弱いエリアで、雲が渦を巻きやすい状態となっています。衛星画像の東側、マーシャル諸島の熱帯低気圧はこのあとさらに発達する可能性があります。

令和初でも台風は3号から

これらの熱帯低気圧がもし台風になれば、元号が変わってから初めての台風となります。台風は毎年1月1日以後、発生順に番号をつけていきます。今年はすでに1月に1号が、2月に2号が発生していますので、次に台風が発生すれば令和初でも「3号」となります。

台風予報が進化

なお、次の台風3号からは、台風の強度予報が5日先まで延長して発表されます(これまでは3日先まで)。強度予報とは、中心気圧や最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域などで、台風の暴風域に入る確率も5日先まで延長します。これまでより早い段階で台風に備えることができそうです。