関東甲信地方から中国地方は降水量の少ない状態が続いています。この先10日間ほどはまとまった雨の降ることはない見込みで、梅雨入りはまだ先になりそうです。今年の梅雨はいつ頃から?雨の量は?気温は?最新の長期予報の資料をもとにお伝えします。

◆4月下旬から雨少ない

関東甲信地方から中国地方にかけては4月下旬頃から降水量の少ない状態となっています。上の表の通り、4月21日から5月25日までの降水量が所々で平年の半分以下となっています。
26日は関東甲信地方を中心に本降りの雨となりましたが、この先10日間程度は高気圧に覆われて、まとまった雨の降る可能性は小さく、雨の少ない状態が続く予想となっています。例年だと、そろそろ梅雨の足音も聞こえてくる時期ですが、もうしばらくは梅雨入りはなさそうです。

◆梅雨はどうなる?

では、今年の梅雨の見通しはどうでしょうか?下の表の通り、平年では5月31日頃に九州南部で、その後6月に入ると続々と梅雨入りとなります。
今年も6月に入ると、西日本(九州~近畿)では次第に梅雨入りとなりそうです。ただ、東海や関東甲信地方では6月上旬はまだ晴れる日が多く、平年よりやや梅雨入りが遅れる可能性があります。6月中旬以降は広く長雨の季節に突入し、ぐずついた天気になるでしょう。南から暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動は活発になる予想で、沖縄や奄美、西日本の太平洋側を中心に降水量が平年並みか平年より多くなる見込みです。大雨となる可能性もあり、注意が必要です。
7月に入ると、沖縄・奄美では夏空が広がるようになるでしょう。九州から関東甲信地方では7月前半は梅雨空が続く見込みです。梅雨前線はやや北上するものの、西日本から東日本あたりで活動が活発で、西日本(九州から近畿)や東海、関東甲信地方では降水量が平年並みか多くなる可能性があります。例年、梅雨の最盛期は大雨になることが多い時期ですが、例年以上に注意が必要になりそうです。北陸や東北の降水量は平年並みでしょう。7月後半になると次第に梅雨明けの発表があり、夏空が広がるようになりそうです。
気温は6月、7月ともに平年並みか高い予想で、蒸し暑い日が多くなるでしょう。気温が高いだけでなく、湿気が多いと、熱中症の危険が高まります。梅雨の晴れ間で急に蒸し暑くなるような日は特に注意が必要です。