きょう6月27日は、大阪でクマゼミの初鳴き、神戸でニイニイゼミの初鳴きを観測しました。ともに平年より11日早い観測です。また、今年は6月中旬を過ぎて、四国から関東の各地でニイニイゼミの初鳴きを平年より9日~11日早く観測しています。

きょうは、梅雨の晴れ間が広がり、強い日差しが照りつけて午前中からみるみる気温が上がってきています。
最高気温が9日ぶりに30度以上の真夏日となった大阪では、クマゼミの初鳴きを観測しました。
平年より11日早く、昨年より6日早い観測です。
今までにクマゼミを観測した地点は、宮古島、那覇、石垣島で、大阪が4地点目となります。
また、きょうは神戸でニイニイゼミの初鳴きを観測しました。こちらも平年より11日早く、昨年より13日早い観測となりました。
気象庁では、季節の移ろいを生物からも読み取るために、色々な種類のセミの観測を行っています。
盛夏にクマゼミが「シャアシャア」と鳴くのに対し、
夏の到来をいち早く告げると言われているニイニイゼミは細く澄んだ声で「チーシー」と鳴きます。
今年は6月中旬を過ぎて、四国から関東でニイニイゼミの初鳴きを平年より9日~11日早く観測しています。
奈良は6月17日に観測し、1953年に観測を開始してから最早記録となりました。(平年より16日早く、昨年より12日早い)
また、横浜でも6月24日に観測し、平年より20日も早く、昨年より16日早い記録となりました。
例年、梅雨明けの頃には本州でも広く、ジリジリジリとアブラゼミの声が聞こえてきます。
アブラゼミは、この夏、那覇で6月2日に観測しています。(平年より6日早く、昨年より1日遅い)
今春から気温は平年よりかなり高い状態が続いているため、
それに伴って、夏の生き物の活動も平年より少し早まっているようです。