今年の5月は記録的な「高温・多照」の1か月に。夏日と真夏日の日数は過去最高を記録し、日照時間も5月としては最も多くなった所も。そんな5月の天候をまとめました。

まとめ1 5月としてはかなり暑かった…

上のグラフを見るとわかるように、観測地点が整備された1978年以降、5月の真夏日・夏日地点が最多となりました。特に北・東日本では、5月としては最も高温となり、札幌や青森など55地点で5月の月平均気温が観測史上最も高くなりました。

まとめ2 北・東日本では日差しがたっぷり!

気温が上がった理由は、南西からの暖かい空気が日本付近に流れ込んだことに加え、日差しがたっぷり降り注いだことも挙げられます。5月の日照時間は、北日本の太平洋側で平年比133%、東日本日本海側では平年比139%と、平年に比べてかなり多い値に。山形や宇都宮など11の地点で5月の日照時間が最も多い記録となりました。一方、沖縄・奄美以外の雨は少なく、白河(福島)、軽井沢(長野)、前橋で5月としては最も少ない降水量となりました。

まとめ3 沖縄・奄美は遅い梅雨入り

例年、5月10日前後には梅雨入りする沖縄・奄美地方。今年は月の中ごろまで高気圧に覆われる日が多く、梅雨前線の停滞が遅れました。このため、奄美では平年より8日遅い5月19日に、沖縄では11日も遅い5月20日に梅雨入りとなりました。