野球経験者でゴルフも楽しんでいる方に多いのが野球打ちです。野球をやっていたときのクセが残ってしまっているため、ゴルフでも無意識で野球のような打ち方をしてしまう方は少なくありません。野球打ちは飛距離が出やすい打ち方ではあるのですが、野球打ちを直した方がゴルフは上達します。

今回は野球打ちを直した方がいい理由や、野球打ちを直して飛距離をアップさせる方法を徹底解説します。

野球打ちを卒業してゴルフの上達を目指しましょう。

そもそもゴルフの野球打ちとは?

無意識にスイングして「野球打ちになっているよ」と言われた経験がある方も多いかもしれません。

そもそも野球打ちとはどのようなものなのでしょうか。

■野球打ちは体が開いたスイングのこと

野球でバッティングするとき、早く飛んでくるボールを打ち返すために体重を移動してボールを打ちます。またそのとき、ボールを引っ張って飛距離を出すために体重を乗せた足の方に向けて体を開いてスイングしますが、これを野球打ちといいます。

右打ちのバッターの場合、左手でバットを引っ張って体を開く傾向にあります。野球はセンターにボールを飛ばさなければならないわけではないので、この打ち方で問題ありません。

この感覚と同じようにゴルフでも体を開き、クラブを引っ張ってしまうのが野球打ちです。ゴルフは狙った方向に真っ直ぐ飛ばす必要があるため、野球打ちをするとスライスしやすくなってしまいます。

■野球とゴルフのスイングの違い

野球でボールを打つときはボールが動いていますが、ゴルフの場合は止まっています。野球は向かってきたボールの方向にスイングしてボールを飛ばしますが、ゴルフは止まっているボールにインパクトさせるとき、クラブのフェースがスクエアに当たる必要があります。

また野球がアウトサイドインでボールを打つのに対して、ゴルフの場合は体の内側でインパクトさせなければいけません。

ゴルフの野球打ちは直したほうがいい理由

野球打ちのままゴルフをしている人もいますが、ゴルフを上達させたいなら野球打ちは早めに直しておいたほうがいいと言われています。その理由は野球打ちをしてしまうと、スライスしてしまう可能性が非常に高くなってしまうからです。野球打ちをするとインパクトの瞬間に体が開いてしまいます。また利き手と反対方向にクラブを引っ張ってしまうので、よりスライスしやすい状態です。

野球打ちを直さずにゴルフをしている人のなかには、「野球打ちの方が飛距離が出る」という人もいます。ただいくら飛距離が出てもスライスすれば思っている方向にボールを飛ばすことができません。

飛距離が出るぶんOBにもなりやすいため、スコアを落とす原因になってしまいます。真っ直ぐ狙った方向にボールを飛ばすためにも野球打ちは直しておいた方がいいでしょう。

ゴルフの野球打ちを直して飛距離を上げるコツ

ゴルフの野球打ちを直さない人のなかには、「直すと飛距離が出なくなる」という方もいます。確かに野球打ちは飛距離が出やすいのですが、いくら飛距離が出てもスコアが落ちてしまえば意味がないです。

ゴルフを上達するためには、野球打ちを直しつつ、飛距離が出せるようにするのがベストです。飛距離を上げるコツを紹介します。

■1. 飛距離を出す身体の使い方を覚える

ゴルフで飛距離を出すためには、身体にねじれを作ってスイングする必要があります。野球打ちをしている人が改善しようとすると、体を開かないように肩だけでスイングしてしまうことがありますが、これでは身体をうまく回転させられません。

ゴルフでは腰を45°、肩を90°回して下半身と上半身でねじれを作ると、パワーが出て飛距離が出やすくなります。まずは素振りで正しい身体の使い方をマスターしてください。

■2. スイング時はおへそ周辺にに力を入れる

飛距離を出すためには、下半身を安定させてスイングしなければなりません。そのために効果的なのがおへそ周辺に力を入れることです。そうすることで下半身が安定し、正しい軌道でパワーのあるスイングができます。

腹筋全体に力を入れると上半身が固まってしまうので、おへそ周辺だけを意識しましょう。日頃からインナーマッスルを鍛えておくのも効果的です。

■3. ティーを少し高くする

ドライバーを打つとき、ティーを少し高くしておけばそれだけボールの滞空時間が長くなり、飛距離が伸びます。ティーを少し高くしておけば無意識に軌道がアッパー気味になるので、ボールの弾道もいつもより高くなるでしょう。

またボールの位置を利き腕と反対側の位置に少しずらしておきます。ティーの高さはいつもより1cmくらい高くしてください。

野球打ちじゃなくても飛距離は出る!ゴルフの野球打ちは今すぐ直そう

飛距離が出る野球打ちですが、スライスしてしまう可能性が高く、スコアが落ちてしまう原因となります。ゴルフのスコアアップを目指すなら、野球打ちは今すぐ直しましょう。

特に頻繁にスライスしてしまう方は、すぐに直すことをおすすめします。野球打ちをやめてもコツを押さえてスイングすれば、飛距離はきちんと出ます。今回紹介したコツを参考にしながら、飛距離アップも挑戦してみてください。

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