紫外線対策にマスクは使える?有効性や選び方のポイントを解説 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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紫外線対策にマスクは使える?有効性や選び方のポイントを解説

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2020年より世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、現在はマスクを着用して外出することが当たり前になっています。感染拡大防止のために仕方なく着用しているという方も多いと思いますが、実はマスクは飛沫感染の予防だけでなく、紫外線対策にも有効なアイテムとして近年注目を集めています。

そこで今回は、紫外線に対するマスクの有効性や、紫外線対策に活用するマスクの選び方、マスク着用時の注意点をまとめました。


紫外線に対するマスクの有効性

マスクはもともと、ウイルスや花粉などの侵入を防ぐために活用するアイテムですが、紫外線に対してどのくらいの有効性が期待できるのでしょうか。

結論からいうと、一般的な不織布マスクの場合、紫外線対策の効果はほとんど期待できません。

花王株式会社が行った実験によると、一般的な不織布マスクを着用した状態で顔全体に紫外線を照射した結果、マスクで覆われた頬やあごの部分にも紫外線が当たっていることが明らかになったそうです。[注1]

ウイルスや花粉対策のためにマスクを着用するのなら、一般的な不織布マスクでも十分な効果を期待できますが、あわせて紫外線も予防したいという場合は、UVカット効果のあるマスクを着用する必要があります。


紫外線対策のためのマスクの選び方

では、紫外線対策を目的にマスクを購入する場合、どんな製品を選べばよいのでしょうか?ここでは、紫外線対策のためのマスク選びのポイントを3つご紹介します。

■1. UVカット率の高いマスクを選ぶ

UVカット機能が備わったマスクはいろいろありますが、紫外線に対する機能・効果は製品によって異なります。紫外線対策のためにマスクを購入する際は、まず「紫外線遮断率」と「UVカット指数」の値をチェックしてみましょう。

紫外線遮断率とは紫外線を遮断する割合を%で表したもので、100%に近い数値になるほど、紫外線をより多く遮ることができます。

一方、UVカット指数は別名「紫外線保護指数」とも呼ばれており、素肌と比べてどのくらい日焼けを防ぐことができるかを数値で表したものです。

UPF値は、20分間素肌のままでいて肌が赤くなる程度の紫外線量を想定しており、たとえばUPF30の場合は、その30倍の時間=20分×30倍=10時間程度日焼けを防げる機能を備えていることを表しています。UPFは数値に応じて「良」「優」「秀」の3段階に分かれていますが、UPF40以上になると最もレベルの高い「秀」に分類されますので、紫外線対策目的でマスクを着用するのなら、UPF40以上のマスクを選ぶのがおすすめです。

■2. 利用シーンで選ぶ

マスクにはさまざまな形状がありますので、利用シーンに合わせて選ぶのも重要なポイントのひとつです。プライベートや仕事で着用するなら、鼻から口元、あごまでカバーできる一般的なフェイスマスクタイプを選んでおけば間違いないでしょう。一方、アウトドアで着用するのなら、顔の下半分から首元までしっかりカバーできるフェイスカバータイプのマスクを選ぶのがおすすめです。

■3. 通気性の良いマスクを選ぶ

紫外線が気になる季節は、気温・湿度ともに高い日が多いので、密閉性の高いマスクを着用していると汗で蒸れたり、息苦しさを感じたりします。最近は綿やリネンなど通気性の良い素材を使ったものや、通気口を設けたマスクも発売されていますので、夏場に使う場合は素材や造りもチェックしてみましょう。


マスク焼け・マスク越し焼けの予防法

前述の通り、一般的な不織布マスクは紫外線を通してしまうので、「マスクをしているから」と紫外線対策を怠ると、マスク越しに日焼けしてしまう原因となります。

また、UVカットマスクを着用している場合も、マスクで覆われていない部分の日焼け対策を怠ると、焼けている部分と焼けていない部分が色ムラになる「マスク焼け」に悩まされる可能性があります。特に紫外線の強い夏場はマスク焼けやマスク越し焼けが起こりやすいので、事前の予防が必要です。

最も効果的な予防法は、マスクで覆われている部分もそうでない部分も、まんべんなく日焼け止めを塗ることです。日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直すのが理想とされていますが、特にマスクで覆われた部分は、マスクとの摩擦によって日焼け止めがはがれてしまいやすいので、こまめな塗り直しを心掛けましょう。


夏のマスク着用で注意すること

暑い夏場にマスクを着用する際、特に注意したいのが熱中症です。気温・湿度ともに上昇する夏場は、もともと熱中症リスクの高い時期ですが、マスクを着用しているとマスクを外すわずらわしさから水分補給を控えがちになるため、こまめな水分補給を心掛けましょう。

また厚生労働省では、マスクを着用している場合としていない場合では、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇し、身体に負担がかかる危険性があることを指摘しています。[注2]

熱中症は、症状によっては命に危険が及ぶ可能性もありますので、高温多湿の屋外環境下では、人と十分な距離(2m以上)を確保したうえで、マスクを外すことが推奨されています。


夏は紫外線対策できるマスクを選ぶのがおすすめ

紫外線が強くなる夏場にマスクを着用していると、マスク焼けやマスク越し焼けに悩まされやすくなります。一般的な不織布マスクにはほとんどUVカット効果がありませんので、夏場は紫外線遮断率やUPF値の高いUVカットマスクを着用するのがベストです。また、熱中症対策として、通気性の良い素材を使ったマスクを選ぶのも重要なポイントのひとつです。

紫外線対策用のマスクを着用するかどうか迷ったら、天気予報専門メディア「tenki.jp」の紫外線指数を参考にしてみましょう。「やや強い」レベルからは紫外線対策が必要ですので、マスクも通常の不織布タイプから、UVカットタイプへの切り替えがおすすめです。

[注1]花王株式会社:マスク着用時の日やけ止めによる効果的な紫外線対策

[注2]厚生労働省:『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイントをまとめました


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