間もなく迎える冬至が、今年も間近になりました。いつの間にか季節も冬本番。この時期になると、やはり「ゆず」が季節を感じさせてくれるものではないでしょうか?香りや風味、今年は存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?今回は「ゆず」にフォーカスしてみましょう!レシピもありますので、ゆずを目一杯、楽しんでみてくださいね。

ゆずのトゲ、見たことがありますか?

ゆずの産地を知っていますか?ゆずの県別生産量は、高知県が1位です。そのあとに徳島県、愛媛県、大分県と続いていきます*。四国だけで全国の生産量の3/4以上を占めているのですね。庭木などで見かけることも多くあるゆずですが、生産されているゆずの多くは山間部で作られています。枝には長くて鋭いトゲが生えており、果実が傷つかないように丁寧に育てられています。果実自体にはトゲがないため、なかなか知る機会がありませんね。ゆずは5月頃に花を咲かせて結実し、夏の間に大きく成長します。10月を迎える頃からゆっくりと色付き、11月から収穫が始まっていきます。

*特産果樹生産動態等調査より(H.25)

ゆずを楽しむレシピ1. 使い勝手がいい『ゆず茶』

色々なメーカーからも販売されている『ゆず茶』。手軽に楽しめるゆずとして、とても人気がありますよね。お茶といっても茶葉ではなく、お湯で割るだけでいただける「ゆずのシロップ」がこう呼ばれることが多いようです。ドレッシングなどのタレを作る時の調味料として、また、お酢の風味付けの調味料としても使うことができます。軽やかな酸味を楽しめるので、ぜひ、この冬は作ってみていただけたらと思います。出来上がるまでに10日〜2週間ほどかかりますので、ゆっくり待つ楽しみや、また、大量に手に入った時にも役に立つレシピのひとつです。

☆『ゆず茶』の作り方☆

<材料>

ゆず

氷砂糖

清潔な広口の保存瓶

<作り方>

1. ゆずの重さを測り、同量の氷砂糖を準備しておきます。

2. ゆずはヘタを取って、水洗いし、水気をきります。横半分に切って、種を取り除いて、薄いいちょう切りにします。

3. 保存瓶にゆずの1/3を入れて、氷砂糖も同じように1/3入れます。

4. 3.を繰り返し、砂糖とゆずをすべて瓶に入れます。

5. 密閉して、直射日光の当たらない場所で保存します。

6. 氷砂糖が溶けるまで、時々、瓶を優しく揺すります。

7. 10日以上経つとジャム状になってきます。この状態が出来上がりです。

8. 清潔な蓋付きの容器に移し替えて、冷蔵庫で保存しましょう。

ゆずを楽しむレシピ2. 冬至のベストマッチ『ゆずカボチャ』

冬至には「ん」がつく食べ物を食べるという習慣もありますが、カボチャはその代表格の食べ物です。「ん」が見当たらない気がしますが、カボチャは「南京」「南瓜(なんきん)」とも呼ばれ、「ん」が重なることから、昔から好んで食べられてきました。このカボチャとゆずで、冬至にぴったりのレシピをご紹介します。カボチャのこっくりとした甘さに、ゆずの軽やかな酸味が加わって、ついつい手が伸びてたくさん食べてしまいます。

☆『ゆずカボチャ』の作り方☆

<材料>

ゆず 1個

カボチャ 1/2個

水 3と1/2カップ

砂糖 大さじ4

しょうゆ 大さじ2

みりん 大さじ2

<作り方>

1. カボチャは種とワタを取り除いて、食べやすい大きさに切ります。

2. ゆずはよく洗って、水気をしっかりと切って、1cm程度の角切りにします。

3. 鍋にカボチャと水を入れて火にかけます。煮立ったら、中火に落として、砂糖、しょうゆ 、みりんを加えて、カボチャが柔らかくなるまで煮ます。

4. ゆずを加えて、さらに3分ほど煮込んだら出来上がりです。

ゆずを楽しむレシピ3. フレッシュなゆずが楽しめる『ゆずの豚しゃぶ』

何かと忙しいこの時期に、簡単に、そして彩りのきれいなお肉料理のレシピをご紹介します。ゆずには火を通しませんので、酸味や風味がしっかりと味わえる一品です。出来立ても美味しいですが、多めに作って、サラダのトッピングやお弁当にもおすすめです。ゆずのビタミンカラーが体だけではなく、心も元気にしてくれるかもしれませんね。

☆『ゆずの豚しゃぶ』の作り方☆

<材料>

豚肉(しゃぶしゃぶ用) 200g

ゆず 1個

小ネギ 1/3束

しょうゆ 大さじ1

みりん 大さじ1

酒 適量

<作り方>

1. ゆずはよく洗って、水気をしっかりと切って、果汁を絞ります。

2. ゆずの皮は黄色い表皮の部分を削ぎ切って、千切りにします。

3. 小ネギはおよそ4cm程度の長さに切ります。

4. ボウルにゆずの果汁、皮、しょうゆ 、みりんを入れて混ぜ合わせておきます。

5. 鍋に湯を沸かして、酒を加えて、豚肉を茹でます。色が変わり始めたら、小ネギも一緒にサッと火を通して、ザルにあげます。

6. 熱いうちに4.に加えて、味を馴染ませたら出来上がりです。

冬に映える、ビタミンカラーのゆずで、元気に過ごしましょう♪

参考 JA高知県