今年も6月入りました。この時季は、湿度が高くなるため汗が出にくくなったり、気圧の低下で代謝機能も落ちて、むくみを感じやすくなります。夏に向けて、体重の増加を避けたい季節でもありますね。
今回は、代謝アップやむくみ対策に役立てたいハーブティーをご紹介します。手軽に心地よく体調を整えて、梅雨時を快適に過ごしたいですね。

気になる「むくみ対策」に取り入れたいハーブティー3選

体液や血液の流れをスムーズにして、冷えを解消し、排出機能を高めましょう。
◆排出する力を養う「ダンディーライオン」
ダンディーライオン(西洋タンポポ)を煎じたタンポポコーヒー。血糖値を抑えるイヌリンや、むくみの原因となる水分を排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。むくみを感じたら早めに飲んで、その日のうちに解消しましょう。カフェインフリーなので、妊娠中でも安心です。
◆冷えを感じたら「クコの葉」
このところ、スーパーフードのゴジベリーとして注目を集めているクコの実。実は、葉の部分にも豊富な栄養があり、中国では古くから親しまれています。肝機能をサポートしてくれるベタインや、血液の流れをスムーズ にするといわれるルチンが含まれています。 ビタミンBやC、カリウムも豊富なので、 むくみを排出して冷えを追い出してくれます。ハーブティーで1〜2杯飲むのがおすすめ。
◆デトックスしたいときには「ネトル」
造血作用のあるクロロフィル、鉄分、シリカ、カリウムといったミネラル、アレルギーを抑制するヒスタミンも含んでおり、むくみ解消やアレルギー対策に用いられます。「浄化のハーブティー」として有名で、むくみやうっ血を取り除き、貧血や花粉症を防いでくれます。ドライのハーブティーでとりましょう。

「代謝アップ」をサポートするハーブティー3選

基礎代謝をアップして、血糖値の急上昇を防ぐことが、体重増加を抑制するポイント。
◆糖の吸収を抑えてくれる「マルベリーリーフ」
マルベリーリーフ(桑の葉)のお茶に含まれるデオキシノジリマイシンという成分に、糖質の吸収を抑えるはたらきがあるといわれています。血糖値の上昇を抑えるイヌリンも含まれているので、体重が気になるときのお茶におすすめ。カルシウムや鉄分、カロチンなどの栄養素が豊富なのも魅力です。
◆生活習慣病の予防に「柿の葉」
柿の葉茶に含まれるカキタンニンには、コレステロール値を調整するはたらきがあります。血圧を安定させたり、血管の病気を防ぐ作用もあるといわれており、生活習慣病の予防にも。ビタミンCも豊富で、子どもからおとな、妊娠中の女性にもおすすめの健康茶です。
◆体重が気になる人には「杜仲茶」
ダイエットをすると基礎代謝が落ちがちですが、杜仲茶は脂肪燃焼を促す胆汁酸の分泌を活発にして、基礎代謝をアップしてくれます。コレステロール値を落とす作用もあるといわれ、これからの季節にぜひとりいれたいお茶ですね。

梅雨時の低気圧は、自律神経のバランスを崩して副交感神経が優位になり、だるさやむくみの原因に。そんなときは、代謝アップやむくみに効果的な温かいハーブティーを飲んでひと息。からだと気持ちを休めて、この時季の不調を乗り切りましょう。

参考文献
森田敦子 『自然ぐすり』ワニブックス 2016