春レジャーにお出かけする人が増える中、最近パワースポットめぐりが流行っていますが、世に「パワースポット」は数あれど、大混雑しているパワースポットはどうも苦手……と感じている人も多いよう。そんな中、いまや世界に誇る怪獣王・ゴジラにそっくりな「ゴジラ岩」めぐりはいかがですか。
「ゴジラ岩」といえども単なる「奇岩」と思ったら大間違い。64年にわたって多くの人を虜にしてきたゴジラ人気はいまや日本だけけでなく、海外からも多くの人が「ゴジラ岩」目当てに訪れている隠れた人気スポットでもあるのです。

秋田県男鹿市船川港小浜のゴジラ岩
秋田県男鹿市船川港小浜のゴジラ岩

シリーズ累計動員数、1億人突破! 不動の人気を誇る「ゴジラ」

1954(昭和29)年の初公開以来、60年以上にわたって愛され続けてきたゴジラ。2014年のハリウッド版『Godzilla』の快進撃も記憶に新しいところですが、2016年には本家日本で12年ぶりのゴジラ映画、劇場版『シン・ゴジラ』が公開され、同作によってゴジラシリーズ累計動員数が1億人を突破!
そんなゴジラを彷彿とさせる奇岩が、日本に複数ヵ所存在していることをご存じですか?
場所は違えども、いずれも「ゴジラ岩」の愛称で親しまれている観光名所の代表的例をピックアップすると「北海道斜里町」「秋田県男鹿半島」「石川県珠洲市」「静岡県西伊豆町大田子海岸」「和歌山県那智勝浦町」……と広く分布していることがわかります。
そこで、さほどメジャーな観光地になっていないパワースポット「ゴジラ岩」を、今回は3つ厳選しちゃいます。

北は北海道斜里町に上陸!?した「ゴジラ」

北海道の東、斜里町で出会える「ゴジラ」は、見る角度によっては「巨大な岩の塊」なのですが、ある角度から眺めれば、「ええっ!これはもうゴジラでしょ!」と驚くほどの酷似ぶり。正式名称はゴジラ岩ではないものの、「ゴジラ岩」の名称でも親しまれ、場所はオホーツク海に面した知床西側・ウトロエリアになります。
ウトロエリアのホテルの窓から、あるいは港近辺を散策している時、あるいはオロンコ岩の頂上に立った時、偶然、巨大ゴジラに遭遇した……という目撃(!?)情報も数多く寄せられているので、その真偽のほどはやはり自分の目で確かめたいところ。さらに、道路側からではなく、港側から眺めるとゴジラによく似た奇岩の全貌が見られるとの噂(!?)なので、世界遺産「知床」を訪れた際には、ぜひゴジラとの遭遇を楽しんでみては!
場所/北海道斜里郡斜里町ウトロ東

日本海・秋田県西部の男鹿半島に上陸!?した「ゴジラ」

美しい夕焼けをバックに、ゴジラが咆哮しているような鹿鹿半島のゴジラ岩は、潮瀬崎と呼ばれる岩礁地帯に位置します。日中も観光客で賑わっていますが、特に空が夕焼けに染まる時間帯は、海岸沿いの岩場は絶景をバックに写真撮影するマニアでごった返すことも!
もしカメラなどの撮影機材を持っていくのであれば、マイカー(秋田道昭和男鹿半島ICから県道59号経由で約45分)が便利ですが、公共交通でもJR男鹿駅→秋田中央交通バス門前行30分、バス停:帆掛島下車、徒歩約5分……とアクセスのよさもうれしいところ。太陽が彼方に沈みゆく時間帯にベストスポットを確保するなら、早めの現地到着がマストです。
場所/秋田県男鹿市船川港小浜

能登半島の先端・石川県珠洲市に上陸!?した「ゴジラ」

こちらのゴジラ岩は、先にご紹介したゴジラ岩と比較してわりと小さめ(背丈は4mほど)なので、案内板がなければ見過ごしそうな規模といえます。でも、某有名自動車メーカーのCMに登場して以来、そのゴツゴツとした岩肌からも、リアルゴジラが日本海から上陸してくるよう!ともっぱら評判で、いまや能登の観光名所に!
場所は能登半島の北部・珠洲市馬緤町。ゴジラ岩観賞者用の駐車場も用意されているので、温泉、観光名所として名高い能登半島を訪れた際に少し足を延ばし、西の空に向かって炎を吹き出しているかのような「ゴジラ岩」を観賞してみては?
場所/石川県珠洲市馬緤町
── このほかにも静岡県・西伊豆町大田子海岸の「ゴジラ岩」や、和歌山県那智勝浦町の「ゴジラ岩」などが有名ですが、トライブを兼ねた小旅行に出かける機会が多くなる春。60年以上にわたって愛され続けてきたゴジラに思いを馳せながら、ただただ静かに奇岩を眺める……そんな時間もまた素敵ですね。せっかくお出かけするなら、旅行直前に映画「ゴジラ」を観賞すれば、より臨場感がわくかもしれません!