Santa maria noverraは、今では「王妃の水」以外にもローズ、アイリス、リリーなど…香りの種類が多岐にわたるようになりました。


汗をかく季節です。元祖ともいえるハーブウォーターのラインに「リリーウォーター」があり、百合の効能を堪能することが出来ます。香りで癒され、お肌を引き締め、ハリを与えてくれる…洋の東西を問わず、女性に優しい花「百合」を楽しみましょう。
サンタマリアノベッラ・フィレンツェ
サンタマリアノベッラ・フィレンツェ

百合の品種は世界100種以上、そのうち日本特産はというと…

百合は万葉集の時代から日本にも自生していました。その種類は、山百合・笹百合・姫百合・鬼百合・姥百合、さらにニッコウキスゲ・ユウキスゲ・野カンゾウなど、約15種類ほどあり、今も日本各地で自生しています。その中で、今も日本特産の品種が山百合と笹百合です。江戸後期に日本の百合の種がヨーロッパへ渡り、新たな品種改良が進みました。カサブランカもその一つです。古くから白百合はマリア様の象徴として大切にされていたこともヨーロッパで百合に対する鑑賞が進んだ理由なのかもしれません。
日本では、おせち料理にあるようにゆりねを食す習慣はありましたが、花として鑑賞するのは山野の散策の折くらいだったようです。今もこの時期、少し山へ分け入っていくと、山百合や笹百合に出会うことができます。
県の花でもある神奈川県の箱根湿性花園では、ニッコウキスゲが見ごろを迎えています。7月に入ると山百合や笹百合、8月にはコオニユリ…と続々と咲き続けます。ぜひ、折々の花を愛でに出かけてみたいですね。

緑に映えるニッコウキスゲ
緑に映えるニッコウキスゲ

百合にまつわるお話をいくつかさせていただきましたが、いかがでしたか?
百合の特徴の一つにはその香りの強さがあります。だからこそ、様々なフレグランスに応用され、ヨーロッパを中心に人気を博したのだと思います。残念ながら、日本の文化には茶道や和食など、強い香りをよしとしないため観賞用としての品種改良が進まず、現在では百合というと洋花と思いがちです。でも、その花たちの中にも日本の特産品種がもとになっている可能性が高いのです。この夏は、百合の効能を視覚・きゅう覚・味覚で楽しみ、今までより身近に感じて、生活に取り入れてはいかがでしょうか。

《参考》
箱根湿性花園
季節の花300
Santa maria noverra(サンタマリアノベッラ)

可憐な色と風情の笹百合
可憐な色と風情の笹百合