ゴミの日(5/30)に知りたい「ごみゼロの町」「ゴミ処理の原則・4R」

2016/05/30 16:30

今日の日中の四国エリアは雨模様ですが、四国で一番小さな町・徳島県上勝町は、人口約2000人のうち80歳以上の人が20%以上、60歳以上の人が半分という過疎高齢化地域です。 ところが、その上勝町に国内外から年間約3000人が視察に訪れているそう。視察団は何を見学しに来ているのでしょう……。 今日5月30日が「ゴミの日」であることにちなみ、上勝町の「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」と、ヨーロッパで提唱・実践されている「ゴミ処理の原則・4R」をご紹介します。

圧縮された空き缶。国内の2013年飲料用アルミ缶消費量は、約195億缶で過去最高を記録!
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「葉っぱの町」としても知られる「ごみゼロの町・上勝町」 料亭などの料理に添えられるもみじ、柏・桜の葉などの「つまもの」を、高齢の女性が近くの山から採取して販売する「葉っぱの町」として有名な徳島県上勝町。 イキイキと働き、高収入を得る高齢者の姿は、テレビなどでいくども紹介されているので、ご存じの人も多いことでしょう。 同時に上勝町は、「ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をする」といった趣旨の「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」を、2003年に表明。※「ゼロ(zero)」=ゼロ 「ウェイスト(waste)」=「ごみ・無駄・浪費をゼロにする」の意。 いまでは、そのモデル的な取り組みを見学に年間約3000人弱が訪れるようになり、国内外から大きな注目を集めるまでになっているのです。 当然ながら上勝町にはゴミ収集車は走っていません。では、町民はゴミをどう処理しているのでしょう。
高速道路(SA)のゴミ箱。日本で分別が始まったのは90年代
高速道路(SA)のゴミ箱。日本で分別が始まったのは90年代
分別数は34〜56! ゴミ全体の85~90%を再資源化! その秘密は、町の中心部に設けられた「ごみステーション」にあります。 ここには手押し車やベビーカーを押しながらやってくる高齢者やお母さん……など、町に暮らす様々な人がゴミを持ってやってきます。なかには隣近所でゴミをまとめ、車で運びあうケースも。 何より驚きは、分別数が34(一覧参照)にものぼる点です。 さらに「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」以来、町民のゴミ意識は高まり、町民自らがトイレットペーパーの芯、かまぼこ板などの専用箱を設置したことで、今では「実質56種類」にも! 結果、全国の平均資源化率が約15%のなか、上勝町では85~90%の高資源化率を実現(家庭での堆肥生ごみも含む)。さらに、1人あたりのゴミの年間排出量が全国平均「約1㎏/日」のなか、同町では、半分以下の「150㎏/年 = 410g/日」という驚きの数字に。 ゴミの問題は世界共通の課題でもあるので、再資源化に向けた住民の高い意識と取り組みは、ぜひ見習いところ。多くの人が視察に訪れる理由も納得ですね。
世界と比較して、ダントツに多い日本の焼却炉数 ちなみに、上勝町ではダイオキシンの発生による環境や健康被害の観点から、2000年に小型焼却炉を閉鎖していますが、世界各国の焼却炉数データを見てみると(※OECD 2008より) ■1位/日本(1243炉)  ■2位/アメリカ(351炉) ■ 3位/フランス(188炉)  ■4位/ドイツ(154炉)  ■5位/スウェーデン(28炉) 一目瞭然、ダントツ1位が日本。 つまり、日本人は世界で最も多くゴミを出し、ゴミを燃やしている国ということ。 さらに2011年の人口数で比較しても、日本=約1億2700万人、フランス=約6300万人と、日本の約半分の人口数のフランスに、日本の半分くらいの焼却炉数があっていいように思えますが、現実は圧倒的に少ない188炉。 実はこの差には明確な理由があったのです。それは、ヨーロッパ諸国が「4R」によって、ゴミの大幅削減を実践していることに所以します。
パリの下町・モンマルトルのゴミ収集車
パリの下町・モンマルトルのゴミ収集車
ヨーロッパ諸国が提唱・実践する「ゴミ処理の原則・4R」 実は日本で実施されているリサイクル法は、ヨーロッパで15年以上も前に失敗した法律とも言われています。結果、ヨーロッパで「ゴミ処理の原則・4R」が誕生した経緯があるのですが、では「4R」」とは何のことでしょう? 「ゴミ処理の原則・4R」を構成する、4つのR ❏REFUSE(リフューズ) そもそもゴミは企業責任。よって、企業はゴミになるものは作らず、売らない。この取り組みでゴミは大幅に削減可能 ❏REDUCE(リデュース) 消費者側にも責任があるので、ものを買うときにゴミが増えないように考え、選んで購入する。購入後も大切に使用する ❏REUSE(リユース) 例えばペットボトルは使い捨てでなく、何度も再利用する。容器がある商品は中身だけ量り売りするなど、ゴミを減らす取り組みを生産者&消費者双方で行う ❏RECYCLE(リサイクル) REFUSE、REDUC、REUSEの3つの「R」でまずゴミを徹底的に減らし、捨てる行為の最後手段としてRECYCLEがある ─ 最近は大手スーパーのレジ袋有料化によるエコバッグの普及、食品トレイ廃止、食材のバラ売りなどが当たり前になってきていますが、RECYCLE(リサイクル)の前段階で、私たちにできることはたくさんありそうです。 5月30日の「ゴミの日」を機に、徳島県上勝町の取り組みや、欧州の「ゴミ処理の原則・4R」について、皆さんも考えてみませんか。
ゴミの問題は、みんなの問題です
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