子どもを犯罪から守る “防犯標語”、「いかのおすし」。

2015/11/27 18:30

「いかのおすし」という防犯標語、子どもたちから聞いたことはありませんか。今、30歳未満の人なら、学校で教えられたのではないでしょうか。冬至に向かい、暗くなるのが早くなる季節です。子どもたちが犯罪に巻き込まれないように、小さなお子さんのいるご家庭では、今一度、「いかのおすし」を再確認してみてはいかがでしょうか。

「いか」ない、「の」らない、「お」おきな声を出す、「す」ぐ逃げる、「し」らせる。 平成16年、小学校に不審者が侵入した痛ましい事件がありました。この事件をきっかけに、子どもが犯罪被害に巻き込まれないための標語を作ろうということになり、警視庁と東京都教育庁によって「いかのおすし」が誕生しました。一回教えただけで子どもたちに強いインパクトを与え、しかも印象に残る「いかのおすし」は、犯罪に合わないための約束ごととして、現在も学校などで広められています。 「いか」…知らない人について「いか」ない 「の」…知らない人の車には「の」らない 「お」…連れていかれそうなときは、「お」おきな声を出す 「す」…危ないときには、「す」ぐ逃げる 「し」…何かあったら、すぐ「し」らせる 警視庁では「いかのおすしのうた」という動画をホームページで紹介しています(下記リンク先参照)。回転寿司をバックにイカのキャラクターがかわいらしく歌い踊るアニメーションで、曲の長さは1分半ほどです。
これは「イカのお寿司」。標語に結びついて印象に残る。
これは「イカのお寿司」。標語に結びついて印象に残る。
地震・津波の避難時の標語、「おかしも」、または、「おはしも」。 平成7年(1995)に起こった阪神・淡路大震災。この大震災以前は、「グラッときたら火の始末」というように、地震が起きたら、まずは火を消すことが優先されていました。しかし、現在普及しているストーブやコンロは、揺れたら自動的に火が消える「対震自動消火装置」がついています。さらに、以前のような「火の始末」のための行動による転倒や火傷、また、消火行動そのものが、かえって危険であることから、地震のときの「火の始末」は言われないようになりました。 かわって、学校などで子どもたちに広まっているのは、「おかしも」(「または「おはしも」)という避難時の標語です。消防庁によって防災教育の際に作られたもので、現在、30歳前半未満の人たちには聞き慣れた標語だと思います。 「お」…「お」さない 「か」または「は」…「か」けない、または、「は」しらない 「し」…「し」ゃべらない 「も」…「も」どらない この標語は、作られたときは「おかし」(「おはし」)だけでしたが、津波からの避難の原則、「もどらない」の「も」が追加され、現在の「おかしも」になりました。地域によっては、「おかしもて」、「おかしもち」などといわれているところもあります。「おかしもて」の「て」は、「低学年優先」の「て」、「おかしもち」の「ち」は、「散らばらない」の「ち」です。 実際に不審者に出会ってしまったり、大地震が起きたりしたとき、子どもたちがこれらの標語の通りに冷静に行動できるでしょうか。それは大人であってもわかりません。しかし、日ごろから標語を耳にし、その標語通りの行動を訓練して身につけておくことは、とっさのときに役に立つはずです。小さいお子さんがいるご家庭では、今一度、確認してみてはいかがでしょうか。
「お・か・し・も」。
「お・か・し・も」。

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