空気が冷たく乾いたこの季節に脱水症状を起こす子供やお年寄りが多いそうです。水より吸収が良いといわれるスポーツドリンクですが、糖分の多さなど気になりますよね。そんな冬の乾燥対策にお勧めなのが、100%天然のココナッツウォーター。原産国のひとつフィリピンでは『生命の木』といわれているほど、ココナッツはエコな植物でした!

熱帯地方の天然スポーツドリンク

ココナッツウォーターは、緑色の天然ヤシの実から採取した果汁です。無人島に漂着した人が飲んで生き延びる、あの水ですね。殻を割らないでおけば炎天下でも腐らない、不思議な液体・・・。
太古の昔から、世界中の熱帯地方で、天然の栄養源・水分補給源として水がわりに日常飲まれてきました。カリウム含有量はバナナ1本分より多く、体内の過剰なナトリウムと余計な水分を排出してくれるため体がスッキリ。しかも脂肪分ゼロ、コレステロールゼロ、弱アルカリ性! 飲むことで体内のバランスをとってくれる「天然スポーツドリンク」なのです。
アメリカではハリウッドセレブに愛飲者が多く、オーガニックスーパーの棚にはたくさんの種類がずらりと陳列されているとか。日本でも、スポーツ選手やモデルさんに紹介されて話題になっていますね。
ココナッツウォーターは、夏の熱中症対策としてご存知の方が多いと思いますが、カラカラに乾燥する冬、とくに脱水症状を起こしやすい小さなお子さんやお年寄りの水分補給にぴったり! もちろん夏と同様、スポーツや肉体労働で汗をかいたとき・便秘気味のとき・二日酔いのとき等にも、すぐれた効果を発揮します。
ただし南国の食品なので、冷え性の人は飲み過ぎに注意しましょう。
日本の会社が販売しているフィリピン産ココナッツウォーターを飲んでみました。
スポーツドリンクよりややとろみがあり、あっさりした風味。発熱した赤ちゃんでもよろこんで飲みそうなやさしい味です。ココナッツウォーターは殻が割られ外気に触れると傷みやすいので、 殻と同じ環境で鮮度を保つ特別なテトラパックを開発したそうです。

自然と人と共生する『生命の木』

原産国フィリピンは「気温25〜27度、年間降雨量1500〜2500ミリメートル、年間日照時間2000時間以上」というココナッツが育つ条件をすべてクリアし、さらに周りを海に囲まれて、生育にとても適した環境です。「ココナッツ庁」があり、国をあげて産業育成をしているとのこと。
先日フィリピン大使館で開催された「ココナッツセミナー」では、ココナッツが『生命の木』であり、太古から現在までフィリピンの人々の生活になくてはならない植物なのだと知りました。
・ココナッツは、実や葉・倒木などを加工して、現地の人々の生活に役立てられています。
・除草剤や殺虫剤を使用することなく生育するので、土・働く人・使う人、全てにやさしい作物です。
・他の植物が育たない海辺で生育するので、需要が増えても他の植物を伐採する必要がありません。
・果肉・殻・葉・幹・樹液と、捨てる部分がなく、自然の恵みをムダ無くいただくことができます。
・産業の少ない地方にも生育し、小規模農家も実や加工品を販売して生計を立てることができます。
・根が短いのでバナナ・マンゴー・カカオ等他の植物と一緒に植えることができ、農家の収入を安定させることができます。
ココナッツ製品を日本で愛用していると、原産国がとても身近に感じられてきますよね!
ますます乾燥する冬のお助けドリンクとして、常備されてみてはいかがでしょうか。