北風が吹き出すと、手足が冷たくてたまらない! そんな悩みを抱えている女性は多いはず。
手っ取り早く温まるにはあったかいお風呂に入るのが一番ですが、体を温めるだけでなく、さらなる効果を狙うなら、やはり温泉がいいですよね。
美味しいものを食べて、ゆっくり温泉に浸かって体も心もリラックス、全身まるごと癒されてみませんか。
どうせ入るなら、美しくなると評判の温泉はいかが?
美の湯と伝えられる温泉をまとめてみました。

言われは不明だけれど「日本三大美人の湯」

その根拠や由来は明らかではありませんが、一般的に三大美人の湯とされているのは、島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉、和歌山県の龍神温泉です。
湯の川温泉は出雲空港から車で5分の静かな山あいに位置し、神話の時代にお姫様がこの温泉に立ち寄って元気になり、さらに美しくなったという伝承が。温泉の泉質は炭酸水素塩水で、美肌効果、神経痛や関節痛の他、慢性婦人病や動脈硬化症にも適応しています。
源頼朝の家臣が療養したと言われ歴史を感じさせるのが川中温泉。川の中から低い温度の湯が湧き出し、秘湯として家族が営む一軒宿です。泉質はカルシウム―硫酸塩泉で、効能は美肌効果のほか、冷え症があげられます。ぬる湯にゆったり浸かるとお肌はすべすべに。
龍神温泉は高野龍神国定公園、日高川沿いの温泉郷にあります。紀州のお殿様の別荘として気に入られ栄えてきた由緒ある名泉。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、お肌はツルツルしっとり。浴用だけでなく飲用でも冷え症や神経痛など、さまざまな効果があると言われています。

多くの女性に人気の「日本三大美肌の湯」

温泉旅行博士の藤田聡氏が定めたと言われる三大美肌の湯とは、佐賀県の嬉野(うれしの)温泉、島根県の斐乃上(ひのかみ)温泉、栃木県の喜連川(きつれがわ)温泉を指します。
嬉野温泉はとろんとしたぬめりのあるお湯で重曹泉という泉質です。ナトリウムが多く、角質化した皮膚をなめらかにするため、温泉に入った後は一皮むけたようにつるつるスベスベ。飲用もできるので、慢性胃炎や肝臓・膵臓の活性化にも役立ちます。名物の温泉湯豆腐が有名です。
夏は避暑地としても人気のある斐乃上温泉は、スサノオノミコトが降り立ったという伝説の地・船通山の麓の温泉。ぬるぬるで肌にまとわりつくようなお湯で入浴後のお肌はしっとりなめらか。アルカリ性単純温泉で、にきびやあせもなど皮膚病にも効果があります。
喜連川温泉はJR東日本が温泉付き分譲地として販売していることでも有名。ナトリウム―塩化物泉ですが、珍しく硫黄分・塩分・鉄分を含むため、適応症も多い良泉です。トロリとした質感で、温泉の成分がじわりと沁み入ってくるような成分の濃さが特長です。

気になったら、ぜひ足を運んでみよう!

美人の湯と美肌の湯。細かく分類すると成分などが違いますが、共通することはお肌がつやつや、スベスベ、しっとり、色白に……というもの。
こんな話を聞いたら行かない手はないですよね。
体を温めるだけでなく、老廃物を排出してデトックス、入浴でカロリーを消費してダイエット、美肌効果でアンチエイジングと、温泉は美への近道でもあります。
アクセスが不便なところもありますが、秘湯こそ温泉のだいご味。
さあ、温泉でさらに美しくなりましょう!