

西尾典文
スポーツライター
プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。
西尾典文の記事一覧


根尾昂、プロでも見られない…三塁到達タイムは破格の「11.07秒」【西尾典文】
9月3日に開幕する野球のアジア選手権に先立って行われた侍ジャパン壮行試合、高校日本代表と大学日本代表の対戦。夏の全国高校野球選手権で活躍した選手が多く出場することもあり前売り券は完売し、当日も約2万5000人の観客が神宮球場へ詰めかけた。また高校ジャパン、大学ジャパンともに10月のドラフト会議で指名が有力視される選手がめじろ押しということでネット裏には各球団のスカウト陣の姿も多く見られ、そのプレーの熱い視線が注がれていた。そんな注目の試合で甲子園を沸かせたスター候補生のプレーぶり、またそこから見えた課題について取り上げたい。




<甲子園決勝>金足農が“最強”大阪桐蔭を倒すにはどうすればいいのか?【西尾典文】
今年の全国高校野球選手権はいよいよ今日、8月21日の14時に決勝戦を迎えるが、春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)と、東北勢としても初優勝が懸かる金足農(秋田)の対戦となった。大阪桐蔭は、21世紀に入ってから選抜3回、選手権3回と6度の優勝を果たしている現代の高校野球で最強のチームである。今年の主力となる3年生もドラフト1位候補の根尾昂、藤原恭大を中心に早くから逸材揃いと言われた世代であり、春の選抜では連覇を達成するなど結果を残し続けてきた。全国から能力の高い選手を集めているのだから強いのは当然という声は、いつの時代の強豪私立にも投げられるものだが、それだけで勝てるほど現代の高校野球は甘いものではない。大阪桐蔭と同様にスカウティングに力を入れているチームは数多く存在しているが、全国で結果を残すことができているチームは数少ない。



夏の甲子園、大逆転はなぜ起こった? 光った采配、疑問が残った采配【西尾典文】
今年6月に行われたサッカーのワールドカップ。日本代表は優勝候補のベルギーを相手に後半に入って2点をリードしながら残り25分を守り切れずに8強を逃した。この結果に対しては、明確に逃げ切る意図の選手起用を行わなかった西野朗監督がワールドカップの大舞台で冷静な判断ができなかったと見る意見も多い。このように大舞台では監督の判断が勝負を大きく左右することはよくあるが、今年の夏の甲子園でも同様である。あっという間に試合が終わってしまい、自分の思ったような判断ができなかったと話す指導者も少なくない。そこで今回は、今大会のこれまでの試合で光った采配、疑問に感じた采配をピックアップして紹介したいと思う。

根尾、藤原だけじゃない!夏の甲子園に現れた“ダイヤの原石”【西尾典文】
根尾昂、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)、小園海斗(報徳学園)、吉田輝星(金足農)、渡邉勇太朗(浦和学院)、野村佑希(花咲徳栄)などがドラフト上位候補として注目を集めている100回記念の全国高校野球選手権。しかし高校生の段階では高い注目度を集めていない選手でも、その後の大学や社会人で大きく花開き、プロで活躍している選手は少なくない。横浜高校の松坂大輔(現中日)が大活躍した20年前の大会では浜田の和田毅(現ソフトバンク)、東福岡の村田修一(前巨人)などが出場しており、鹿児島実のエースだった杉内俊哉(現巨人)もノーヒットノーランを達成しているが、プロから注目されるような選手ではなかった。またその前年の大会でも和田は秋田商の石川雅規(現ヤクルト)と投げ合っているが、当時はこの二人がリーグを代表する投手になると想像した人は少なかっただろう。そこで今回はこの夏の甲子園に出場した選手の中から、彼らのように数年後に才能が花開く可能性を秘めた、キラリと光る素質を見せたダイヤの原石を紹介したい。
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