夫にも打ち明けられない妊婦の“ホンネ” (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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夫にも打ち明けられない妊婦の“ホンネ”

現代の肖像 宋美玄 (eAERA) [Kindle版]

藤井誠二著/馬場磨貴写真

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「おきばり記者」コミヤマのこれは事件どす!(1)

もしあなたの妻が、わが子を「気持ち悪い」と言ったら、どうしますか? 実は、はたから見れば幸せそうに見えても、おなかの子に嫌悪感を抱く妊婦がいるのです。彼女たちは、夫にも打ち明けられず、罪悪感を背負い、一人で苦しんでいる。なかには出産後に深刻化するケースも。そんな妊婦たちの“ホンネ”を聞いた。

 妊娠した友人のA子(27)が、ある日突然、私にこう打ち明けた。

「おなかにいる赤ちゃんを『キモい』と思ってしまうねん……」

 意外だった。
 20年前から彼女を知っているが、私の女友達の中でも子どもを愛してやまないのがA子だったからだ。昔から再三、「20代のうちに子どもを産む」と宣言していたのもA子だ。
 そのA子が涙をためながら吐き出した告白は、彼女によほどの異変があったことを感じさせた。

「看護学校で勉強したから一通りの知識はあるつもりやったけど、どの本にも『妊娠中の母親は幸福感に満たされる』って書いてある。なあ、うちおかしいかなあ? こんなお母さんって酷い?」

 高校卒業後、歯科助手として一時働いた後、A子は、かねて夢だった助産師になるため、地元の看護学校に通っていた。妊娠が発覚したのは、卒業まで残り半年ほどという09年秋。
 ともに同じ学校で学び、看護師を目指していた彼氏(27)は、妊娠の知らせに涙を流して喜んだという。
 結婚を即決した彼氏の気持ちは単純に嬉しかった。助産師への道を少し遠回りし、子どもを産むため休学することを決めた。学生結婚ということで式は挙げなかったが、A子の実家で始まった新婚生活は、幸せへの階段を順調に上っているかのように見えた。
 ところが、徐々におなかが膨れ始めると、彼女の中で“違和感”も少しずつ膨らんでいく──。


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