





「プーチンの義兄弟」として生きるしかないベラルーシの独裁者ルカシェンコ 強権なのに奇妙な「支持」
「欧州最後の独裁者」などの異名を取るベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアのプーチン大統領と歩調を合わせてウクライナ侵攻を手助けし、世界秩序の破壊者として欧米から白い目で見られている。影響はスポーツ界にも広がり、4月20日、テニスの4大大会のひとつであるウィンブルドン選手権の主催団体は、ロシアだけでなくベラルーシの選手についても大会への出場を禁止すると発表した。動向が注視されるベラルーシだが、そもそも、なぜルカシェンコ大統領はベラルーシで長期政権を持続できたのか。ベラルーシの日本大使館に勤めた経験を持つ一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所所長の服部倫卓さんに話を聞いた。

暴君ルカシェンコの微妙な立ち位置 プーチンの言いなりでもウクライナ参戦が「危険な賭け」の理由
東にロシア、南にウクライナ、西にポーランドと国境を接するベラルーシ。同国のルカシェンコ大統領は「欧州最後の独裁者」と呼ばれるほど、長年にわたって強権をふるってきた。今回のウクライナ侵攻では親密な関係だったロシア側に立ち、国際的にも今後の動向が注目されている。そのルカシェンコ大統領に明らかな変化が生じたのは「2年前の2020年から」と指摘するのは、ベラルーシの日本大使館に勤めた経験を持つ一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所所長の服部倫卓さんだ。謎に包まれたベラルーシで、いったい何が起こっているのか。服部さんに話を聞いた。



