書評『生きる』末井 昭著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

生きる 末井 昭著

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栗下直也書評#話題の新刊

生きる

末井 昭著

978-4778316174
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 小さい頃の体験が、その後の人生を決定づけることがある。母親が愛人とダイナマイト自殺した場合、果たしてどのような人生をたどるのか。著者が半生を振り返り、見えてきたものをまとめたのが本書だ。

 名物編集者で数々の雑誌を立ち上げ、成功を収めるも、心は満たされない日々を送る。ギャンブルや先物取引にのめりこみ、借金は3億7千万円まで膨らむ。手当たり次第に女性と付き合い、ダブル不倫の末に長年連れ添った妻とも離婚。人生の大文字の出来事を拾うだけでも、起伏の激しさに驚かされる。

 愛と金に押しつぶされそうになりながら、そこからいかに解放されたのか。生きるとは何か。自由とは何か。ダイナマイトとは無縁な生活を送ってきた我々にも、人生のヒントがあふれている。

週刊朝日  2018年4月13日号


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