書評『世界の記憶遺産60』古田陽久、古田真美著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

《話題の新刊 (週刊朝日)》

世界の記憶遺産60 古田陽久、古田真美著

このエントリーをはてなブックマークに追加
太田サトル書評#話題の新刊

世界の記憶遺産60

古田陽久、古田真美著

978-4344027848
space
amazonspace

amazon.co.jp

space

 7月に韮山反射炉や軍艦島などが「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産登録されたことが話題になった。富岡製糸場や富士山のときももちろん、世界遺産の話題は常に注目を集める。もっとも、歴史的建造物や貴重な自然以外にも、後世に伝えるべき“遺産”としての価値があるものも、ある。
 人権宣言、ベートーベンの「第9」、「アンネの日記」、ロスチャイルド文書、日本からは慶長遣欧使節に関する資料など。文学や楽譜、歴史的文書といった、人類史上において価値の高い文書や記録を保存していくユネスコの事業、それが世界記憶遺産だ。
 本書は現在300以上ある記憶遺産の中から、世界遺産に関するシンクタンクの設立者でもある著者が、「文化」「闘争」「歴史」という観点から60をチョイス、分かりやすく解説する。
 それぞれがどういうもので、どこが「遺産」に値するポイントなのか、知っていそうでいて詳細は実はあまり知らないような“人類の経験値”の記録を、「かゆいところに」系のように教えてもらえる。

週刊朝日 2015年8月14日号


トップにもどる 書評記事一覧


   話題の新刊 をもっと見る
このエントリーをはてなブックマークに追加