書評『ICカードと自動改札』椎橋章夫著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

ICカードと自動改札 椎橋章夫著

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太田サトル書評#話題の新刊

 駅業務の省力化を目指し、自動改札が最初に導入されたのは、1967年。2001年にはSuicaが導入され、ICカードの時代が訪れた。本書はそんな自動改札とICカードの歴史と背景、しくみなどを、Suicaの開発に携わった、元JR東日本IT・Suica事業本部副本部長の著者が解説する一冊。
 自動改札の機種のひとつ〈新幹線型〉には「プール部」という切符を一時的に保持する箇所があり、複数枚の切符の磁気情報を一度に処理することができる。乗車中に運賃値上げの日の午前0時を過ぎても、最終電車までは前日と判定される。かつては改札で駅員に見せるだけでよかった定期券を、自動改札に投入するためいちいち取り出して投入しなければならない煩わしさが、ICカード式開発のきっかけのひとつだったなど、雑学的な知識も得られる。
 ICカードは、電子マネーやクレジットカードなどの機能も盛り込まれ、ますます進化を続ける。“かざしてピッ”も、やがて懐かしい光景になっていくだろうか。

週刊朝日 2015年6月12日号


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