映画の主人公・ジオと伊沢さん(撮影・大谷奈央)
映画の主人公・ジオと伊沢さん(撮影・大谷奈央)

また、映画の見どころについては次のように話していた。

「サバイバルシリーズは勉強になるのに単純にエンタメ作品として面白いですよね。アニメならではの躍動感のあるジオ君の動きやさまざまな生物を見て、大笑いして、ハラハラして、とにかく楽しんで見ていただければうれしいです」

 AERAdot.単独取材では、子どもと一緒に映画やイベントに訪れる親へのアドバイスも。

「ドキドキするところはドキドキして、笑うところは笑って、とにかく映画に没入してもらえるとうれしいなと思います。そして、おうちに帰ったらお子さんと一緒に『あのシーン覚えてる?』『あそこ面白かったね』と映画の感想を言い合い、そこから『でもあれって不思議だね』『どうしてあの生き物はあんな形をしていたのかな』と話題を広げていくと、おうちでの学びにつながると思いますよ」

 それには、大人は単に展示や映画を楽しむだけではなく、「ここは子どもの興味の種になりそうかな」と考えながら、子どもと話すときの話題を意識して探すようするといいという。

人体のある部分の模型と一緒に(撮影・大谷奈央)
人体のある部分の模型と一緒に(撮影・大谷奈央)

「今回の映画や展示会って、学びの延長線が家の中へ続いているので、子どもたちにとっては長いスパンで勉強になる、楽しく勉強できるようなきっかけになれば良いなと思います」

 最後に、伊沢さんにもしジオと一緒に深海に行くとしたら何をしてみたいかを聞いた。

「深海って、月の上よりも降り立った人が少ないので、そこの温度感、質感、砂の踏みしめる感触、そういった五感を使って深海を味わってみたいです。僕が人類初の深海発見者になって、映画の監修をされたJAMSTEC(海洋研究開発機構)の高井研先生と一緒に論文を出して、良い賞でも狙いたいですね(笑)」

映画の主人公・ジオと伊沢さん(撮影・大谷奈央)
映画の主人公・ジオと伊沢さん(撮影・大谷奈央)

(AERA dot.編集部・大谷奈央)