毎日の食事作りはおっくう……、そのうえ、この猛暑。キッチンで料理のために火を使うのはできるだけ短くすませたい、という人も多いだろう。おひとり様の食卓ならなおさら。1人分の食事を毎食作るのは面倒なもの。
「つくりおき」もいいけれど、たくさんは作れないし、作っても何食も続くと飽きてしまう。そこで、おひとり様の食卓に大革命を起こしそうなのが「1人分冷凍パック」! ご自身もおひとり様生活を送る料理研究家、村上祥子さんの発案だ。
1人分冷凍パックがなぜ大革命かというと、
1.電子レンジで調理するから誰でもできる
2.「4分レンチン!」であっという間にでき上がる
3.火を使わないので安全、安心&暑さ対策にも
4.切り方が揃っていなくても均一に火が通る
5.1パックで1食分の栄養がまかなえる
しかも、電子レンジで調理をすれば、鍋で煮るよりも水の量を減らすことができるので、栄養成分が流出しにくい。耐熱容器でレンチンして、そのまま食卓に出してもいいから洗い物がほとんど出ず、片づけもラクチン。余った材料でもできるからフードロスが生まれない……など、いいところを挙げればキリがないのだ。
家族の人数分の食事作りが主流だった時代から、ふたり暮らし、ひとり暮らし世帯が増えたため、2人分、1人分のレシピが望まれるようになった。1人分冷凍パックはその究極のレシピ、と言える。
「個食時代のレシピは“カンタン・手抜き”でいいんです」と発案者の村上祥子さんも話す。
1人分冷凍パックの作り方を紹介しよう。いたって簡単だ。
(1)肉か魚などのたんぱく質食材を50g、野菜合わせて100gを食べやすい大きさに切る。
(2)Sサイズのフリージングバッグに食材を入れる。
(3)冷凍庫に入れる。
たったこれだけ!
最近、「ミールキット」と呼ばれる、料理を作るのに必要な材料がセットされたものが人気だが、1人分冷凍パックは、まさに手作りのミールキット。市販のミールキットには調味料も同梱されているが、冷凍パックはカット済みの食材だけ。それには理由がある。