「1957年に開業した日本初の常設のモノレールで、距離の短さも日本一の0.3km。運行休止は車両の老朽化が要因ですが、他路線のモノレールと規格が違うので、新車両の製造に3年程度必要とのことです」(同)

 新車両の製造は費用がかかることから、都民の意見をもとに車両更新を検討するという。そのため、再開時期は未定となっている。

■JR東日本新潟支社・きらきらうえつ(羽越本線)

 土休日を中心に新潟─酒田間で運行されてきた臨時快速の観光列車「きらきらうえつ」が、今年9月末で運行を終了する。

「座席が大きくてゆとりがあり、窓も大きい。展望席もあり、日本海を眺めながらの旅は格別です。沿線の駅には駅弁や地ビールを楽しむラウンジもあり、いろんな楽しみ方ができます」(同)

 きらきらうえつの引退後は、10月から新潟─酒田間で「海里」がデビューする予定。事実上の後継列車となる海里は「景観」と「食」をコンセプトに運行されるので、こちらも要注目だ。

700系「こだま」外観(撮影/蜂谷あす美)
700系「こだま」外観(撮影/蜂谷あす美)

■東海道新幹線から700系車両が引退

 愛称「カモノハシ」で親しまれ、1999年にデビューした700系の車両が、東海道新幹線では来年3月末までに新型のN700系に置き換わる予定となっている。700系には喫煙車両も確保されていて、愛煙家にとっても悲しいニュースだ。

 東海道新幹線で平成時代に活躍した700系に乗れるのも、残り11カ月。時代の移り変わりを感じる鉄道ファンも多いだろう。一方で、700系にはGW期間中に便利な利用方法もある。

「すでに本数は少なくなっていますが、700系は現在、おもに『こだま』で運行されています。700系に限らずこだまは自由席が多く、GW前に指定席が予約できなかった人が狙い目。駅始発列車に乗れば、座席に座れる可能性もありますよ」(同)

 まだ遠出の予定を立てていない人は、チェックしておこう。

■東京・JR原宿駅の駅舎

 1924年に完成した原宿駅(東京都渋谷区)のシンボル駅舎は、2020年の東京五輪に向けて建て替え計画が浮上している。都内最古の木造駅舎でファンも多く、保存を求める声もあがっているが、その行方は現在のところは未定。東京見物の際には、足を運んでみてほしい。

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奇跡の復活を遂げた路線