写真はイメージです。(Gettyimages)
写真はイメージです。(Gettyimages)

「外見も大事だけど、内面が通じ合わないと恋愛に発展しない。オンラインゲームをしていると、相手の性格が分かってくる。もちろんその人の全てが分かるわけではないけど、ゲームがうまくいかない時に態度が悪くなる人は『人間関係もこうなんだな』とか、ゲームをするって約束したのに来ない人は『私生活で時間にルーズなんだな』って、何となく察しが付く」 

【図版】マッチング・アプリで結婚した人の割合はこちら

 千葉県在住の28歳女性は、オンラインゲームでの出会いについてこう話す。 

「付き合っている彼はゲームの中のチャット機能でやり取りを重ねていくうちに、謙虚で穏やかなので安心感があった。その時点では恋心までいかなかったけど、会ったらイメージした通りの男性で。凄いカッコいいわけではないけど、一緒にいて落ち着く。内面から入れたのが大きかったと思います。恋愛目的でオンラインゲームをやったわけではなかったけど、彼と出会えてよかったです」 

 女性は、病院に勤務しているが、職場は既婚者の男性が多く出会いが皆無に近いという。友人に勧められてマッチングアプリを利用した時期もあった。アプリに登録した男女は自分の顔写真を掲載することがルールとなっており、お互いが「いいね!」を押した時はカップル成立となる。その後はチャット機能でやり取りを重ね、波長が合った時は直接会う。交際に発展し、結婚するカップルも。

 昨年11月に明治安田生命が発表したアンケート結果によると、同社が全国の20~70代の既婚者1620人にインターネット調査で聞いたところ、昨年に結婚した人の出会いは、マッチングアプリがトップの22.6%で、「職場の同僚・先輩・後輩」と「学校の同級生・先輩・後輩」が同率の20.8%。22年に結婚した5人に1人以上の出会いのきっかけがマッチングアプリだった。マッチングアプリがきっかけの結婚は10~14年が2.4%、15~19年は6.6%。国内で新型コロナウイルス感染が広がった20年は17.9%と急激に増えている。 

 冒頭の女性も写真やプロフィールを見て、魅力的に感じた複数の男性と直接会ったが、イメージと違うことが多かったという。 

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カップルが誕生する一方で……