ホッキョクグマのダイブは旭山動物園の名物(photo 旭川市旭山動物園)
ホッキョクグマのダイブは旭山動物園の名物(photo 旭川市旭山動物園)

「新年度スタート!」と思っていたら、あっという間に4月も中盤。ゴールデンウイークの予定を真剣に立て始めたという人も少なくないだろう。旅行ガイド「&TRAVEL」編集部のGWのイチオシは、2022年に新施設「えぞひぐま館」がオープンし、パワーアップした旭山動物園。発売されたばかりの「&TRAVEL 北海道 2024」から、3時間で、見たい動物を逃さず回れる王道コースを紹介したい。

【写真】ワクワクが止まらない“行動展示” 動物たちの好奇心旺盛な姿はこちら(全5枚)

 旭山動物園を全国区の人気動物園に押し上げたのは、なんと言っても「行動展示」。自然に近い環境をつくることによって、動物本来の行動や能力を引き出す展示方法で、動物たちの好奇心旺盛な姿に見ているほうがワクワクする。餌を与えながら食べ方や習性について説明してくれるイベント「もぐもぐタイム」も名物。加えて、毎年のように動物の赤ちゃんが誕生していることも見逃せない。日本動物園水族館協会が、飼育している動物の国内初の繁殖に成功した加盟動物園・水族館に授与する「繁殖賞」をこれまでに20回も受賞している。

 そんな、動物園界のイノベーターともいえる旭山動物園をくまなく見るには、丸1日はかけたいところ。でも、ほかにも行きたいところがたくさんあるというあなたには、「&TRAVEL」編集部が「王道3時間コース」を提案したい。絶対見たい「ほっきょくぐま館」「かば館」「あざらし館」「ぺんぎん館」を含む12の動物舎を見学する、短時間ながら満足度の高いコースだ。

【09:30 旭山動物園正門】
 ゴールデンウイーク初日の4月29日から、旭山動物園は「夏期開園」期間となって、午前9時半にオープンする。まずはこの時間に確実に入場することが重要だ。入場券売り場は正門のすぐ横にある。正門側に2カ所、東門側に1カ所の無料駐車場があるが、これも早い者勝ちなので、旭山動物園を攻める日は早起きを心がけて。

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開園直後がねらい目