カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 荒井勝喜首相秘書官が、性的マイノリティや同性婚に関連して「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「同性婚を認めたら、国を捨てる人が出てくる」と発言し更迭された。このことに、お笑い芸人のカンニング竹山さんは、そもそも同性婚が日本で認められていないことに意味がわからん!と吠える。

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 荒井秘書官のLGBTQ発言に関して、「隣に住んでいるのも嫌だ」って、男性を好きな男性が、隣に住んだ人を誰でも恋愛の対象にするわけないから! 「隣に住んでいるのも嫌だ」という言葉をLGBTQ以外の人に向けてだったとき言えるんですか? 例えば、隣人が女性で「あんなブスが隣に住んでいるのも嫌だ」って言えるんですか? 「汚いクソじじいが隣に住んでいるのも嫌だ」って言える?

 LGBTQの人たちを受け入れないという意見も僕らの上の世代の一部のオジサンから聞こえてくることもあるんだけど、僕は、LGBTQの人たちを受け入れないとか認めないとかっていうことの意味が全くわからない。

 男性が男性と付き合おうが、女性が女性と付き合おうが、そして結婚しようが何がおかしいのかな? と思うんですよ。男性と女性が結婚して、正式に婚姻関係を築いた男女が子どもを授かるというのは人間が過去に決めたことにすぎない。

 同性で付き合ったり、結婚したりすることを認めない権利は誰にもないような気がするんですよ。同性同士が結婚したところで何の不都合が生まれるの? 同性婚は社会の決まりの根幹がおかしくなるとかいうけど、本当におかしくなるのか?

 根幹が揺らぐといったときに、同性だと子どもを生み育てないということかとも考えるけど、うちみたいに子どものいない夫婦もいる。それは一緒じゃないかと思う。

 うちは子どもを持たない夫婦ですが、僕は男性を好きにはならないし、妻は女性を好きにならない。だから同性が好きな人がいたとしても、その人数がどんどん増えていくわけでもない。個人個人の指向だから。

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