解説者としてデビューした本田圭佑(Press Association/アフロ)
解説者としてデビューした本田圭佑(Press Association/アフロ)

 23日に行われたカタールW杯初戦で、日本代表がドイツ代表に2-1で逆転勝利を飾った。日本のサポーターだけでなく、世界中のサッカーファンにも衝撃を与える大金星だったが、この熱戦で株を上げたのは、森保一監督や選手たちだけではない。

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 サッカー元日本代表の本田圭佑が、ドイツ戦を生中継した「ABEMA」で解説者としてデビューした。試合のポイントを的確に指摘した解説に加え、「マキ、見た? 麻也の切り返し。ナイス麻也!」と熱のこもった口調でピッチリポーターを務めたJ1神戸の槙野智章に話しかけるなど、本田ワールドを繰り広げた。

 SNS上では、「本田さんの解説、分かりやすい上に日本代表の修正ポイントを教えてくれるから楽しい」、「本田の解説、中毒性がある。一緒に酒飲んで隣で解説を聞いている感覚になる。本田監督で日本代表を見たい」など絶賛のコメントが。この試合で視聴者数が1000万を突破し、開局史上最高を記録したことを発表したABEMAの藤田晋社長は自身のツイッターを更新。「やった!!!本田さんの解説も最高だった!」と綴った。

 本田の「忖度しない解説」を視聴者は新鮮に感じたのだろう。前半戦でドイツが4バックから3バックになり、厚みを増した中盤で一方的に押し込まれた場面では、日本代表に「5バック3ボランチに(フォーメーションを変更)したほうがいい」と提案。良いプレーには敵味方関係なくたたえる。「ギュンドアンうざいな。日本がどこで受けたら嫌か分かっている」と独特の言い回しで評価。0-1の前半30分にMF堂安律が押し込んで同点弾を奪うと、「決めるんです。決める奴が」と声を弾ませた。さらに途中出場の三笘薫が左サイドで攻撃の起点になると、「めっちゃ面白いなあ。三笘さんに入ると何か起こる」と絶賛。三笘が左サイドで仕掛ける際に、味方選手がフォローに行くと、「行かなくていい。いくと(相手守備が1人)増えてやりにくくなる」と解説した。

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