フリマアプリ「閑魚」にはパーク限定品以外にも、多数のジブリ関連グッズが出品されていた
フリマアプリ「閑魚」にはパーク限定品以外にも、多数のジブリ関連グッズが出品されていた

 11月1日に愛知県長久手市にオープンしたジブリパーク。ジブリ作品の世界を5つのエリアで再現し、年間180万人の来園者数を見込んでいるという。多くのジブリファンが開園を待ち望んでいたが、パーク内にはグッズショップがあり、そこでしか買えない限定グッズにも注目が集まっている。販売されているグッズは約1250種類、うち500種類がパーク限定商品だという。

【中国で転売されているジブリグッズをもっと見る】

 SNSでは人気漫画家が100万円超の時計を含む126万円分のグッズを購入したことを報告し、話題になったばかり。「毎日新聞」(11月1日付)では、レジで会計が233万8000円になった人がいたことが報じられた。開園初日から“爆買い”でも盛り上がっているのだ。

 こうした中、フリマアプリのメルカリではジブリパークの関連商品の出品が相次いでいる。例えば「千と千尋の神隠し」に出てくる「かしら」のパーク限定ぬいぐるみ(Mサイズ)は定価が6050円だが、メルカリでは2万7000円で出品されていた(11月10日時点。転売の価格は以下同)。フリマアプリではおよそ2~3倍の値段で出品、落札されており、すでに転売ヤーが暗躍しているようだ。

 転売といえば、毎回話題となるのが、中華系転売ヤーの動きだ。中国事情に詳しいライターの広瀬大介氏は言う。

「今回のパーク開園については国営の『人民日報』やCCTVをはじめ中国メディアも大きく報じています。SNSには『ジブリ作品をもう一度全部見たくなった』『興奮しすぎて息ができない。うれしくて涙が出てくる』などのコメントがありました。また、EC機能もある中国版インスタグラム『RED(小紅書)』では、開園当日から多くの在日中国人がパーク内の様子を動画で投稿しており、本国の人も『来年には絶対に行きたい』『幻想的な作品の世界に浸りたい』とコメントするなど盛り上がっています。5月の羽生結弦展でのグッズ転売事情を取材した際、中華系転売ヤーの1人が『11月のジブリパークが狙い目』と語っており、人によっては半年前から狙っていた。すでに多くの転売ヤーが動き始めています」

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山重慶子

山重慶子

神奈川県生まれ。大学卒業後、中国・上海へ留学。現地でフリーペーパーの編集者となり、帰国後は主に中国や台湾関連の原稿執筆・コンテンツ制作を行っている。

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