お笑い賞レースに頻繁に出場していた頃の安田大サーカス。左からHIRO君、団長、クロちゃん(写真:松竹芸能株式会社提供)
お笑い賞レースに頻繁に出場していた頃の安田大サーカス。左からHIRO君、団長、クロちゃん(写真:松竹芸能株式会社提供)

 安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて“真実”のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「賞レース」。先日、キングオブコントをテレビで観戦したクロちゃん。実は、賞レースをしっかり見たのは20年ぶりだったというが、今後も見ることは絶対ないと断言する。クロちゃんが、賞レースを見たくない理由とは?

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 今月8日、ボクは自分のYouTubeチャンネルで「キングオブコント大予想」という生配信企画をやった。テレビでキングオブコントを観戦しながら、審査員と同じように点数もつけて、優勝者を予想するといった内容だった。ガチな雰囲気で予想するっていう感じではなく、お酒を飲みながら、時には料理を作りながらっていう、かなりゆるい感じで見ていたんだけど、すごく面白かったね。番組を見た芸人さんたち、みな口をそろえて言っていると思うけど、レベルがすごく高かったのはボクなりにも感じた。

 正直な話、ボクは、キングオブコントを見たのが、これが初めてだった。というか、キングオブコントに限らず、ボクは、賞レースといわれる類の番組を、基本はまったく見ない。「M-1グランプリ」でさえ、ますだおかださんが優勝した2002年に見たのが最後。だから、賞レースを見たのは、実に20年ぶりということになる。あまりに見ていないから、いつ放送しているのかもよく知らない。何年か前に、M-1の放送日に、パチンコを打っていて、その様子をツイートしたら、「お前、M-1放送しているのに、なんでパチンコ打ってるんだよ!」っていうコメントがきたこともある(笑)。

 そんな賞レースをまったく見ないボクから見ても、今回優勝したビスケットブラザーズの2本目のネタはすごく面白かった。設定もよかったし、何より、演技がうまかった。あまりにうますぎて、まるで、ロバートの秋山さんのようにも見えたからね。

 コントの途中で、カツラを外すくだりが出てくるんだけど、そのくだりは、コットンっていう別のコンビが1本目のコントですでに披露していたから、「あーネタがカブっちゃった、盛り下がってしまうかも」って一瞬思ったけど、そんな心配はいらなかった。声色を変え、服も脱ぎ、インパクトのあるキャラクターをみごとに演じきって、逆に、大爆笑をとっていたんだよね。これには、すごく驚いた。あの瞬間、「これは勝った」と思った。もう完全勝利だったね。文句なしの優勝だったと思う。

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クロちゃん

クロちゃん

クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でみせたモンスターキャラで再び注目を集める。その他、『レンタルクロちゃん』(中国放送)、『アッパレやってまーす!月曜日』(MBSラジオ)、『クロちゃんとクルーちゃん』(ABEMA)、『クロちゃんねる』(YouTube)などに出演中

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