脳を休める究極の皿洗いをマスターしよう ※写真はイメージです(GettyImages)
脳を休める究極の皿洗いをマスターしよう ※写真はイメージです(GettyImages)

 夫や妻にイライラしながら食器を洗うなんて、もったいない! コロナ禍で家にいる時間が増えてから、家事は誰もが生活していく上で必要なスキルと見られるようになった。社会が正常化していってもそれは変わらない。せっかくやるなら、脳を癒す究極の家事を身に付けよう。

【日常を侵食する“エンドレスワーク”を避けるための四つのコツ】

「今日の夜ご飯は何を作ろうかな」
「あー時間がない、また寝る時間が遅くなる(泣)」
「ていうか、なんで私一人がやらなきゃいけないわけ!?(怒)」
「家事を自動で全部できる時代が早く来ないかな……」
「あ、明日の会議の資料どうしよう。ニュースもチェックしなきゃ」
「子どもが少し元気なさそうに見えたけど、どうしたのかな」

 いつもの食器洗いの間、頭の中はこんな感じではないだろうか。仕事のTo do整理、家事分担にイライラ、現実逃避、妄想、今日の振り返り、気づき、そしてまたイライラ……。せわしなく移り変わっては元に戻り、気づけばまた動き続けている。そうやってキレイにしたシンクも、またすぐに洗い物が積まれていく。日々この不毛な時間の繰り返しだ。

 だが、家事をメリットのあるものに変えている強者もいる。なんと、煩わしいはずの皿洗いで「瞑想」効果が得られるのだという。

「家事は時間と手間がかかり、ずっと続いていく作業でマイナスのことと捉えられがちですが、ビジネスの考え方で徹底的に効率化してみたら、実はメディテーション(瞑想)効果が得られることに気が付いたんです」

 そう話すのは広告クリエイターで『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』の著書がある堀宏史さんだ。ランナーズハイのような「家事ハイ」という名のゾーンを味わうためには「段取り8割」だという。

「大事なのは手を動かす前のワークデザインです。食器洗いなら、洗う順番や洗い終わったものをどこに置くかを先に決めましょう。

 そして基本的な作業の順番は、集める→仕分けする→洗う。まず洗い物を一か所に集め、種類ごとに分けておきます。我が家の場合は手洗いなので、水切りかごと同じ配置になるようにシンク内に皿、お茶碗、お箸、そのほかと分けながら水で軽く汚れを落とします。あとは機械的に洗っていくだけ。無になれる時間です」(堀さん)

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