渡辺俊一医師をはじめ、著名な医師らが本音で語ります。【締め切り】3月31日(木)必着
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 私はこれからも、外科医として、現場で働き続けたいと思っています。通算手術数は5千人くらいになりました。この経験を後進の教育にも役立てたいです。自分の持っている知識や技術を若い人たちに伝授することで、私が10年、20年かけて身につけた経験を若いうちから持つことができれば、はるかに私をしのぐ医師になれるし、なってもらいたいですね。

 サージカルオンコロジストという、腫瘍を扱う外科医を育てるのも目標です。たとえば当院に2年間の研修に来たら、外科は1年、あとは病理や内科、内視鏡による診断を学んでもらいたい。がんのいろいろなことをトータルに学んで地元に帰ってもらうことで、日本全国の呼吸器外科医の底上げを図るのが私たちの役目だと思っています。

 医療の専門化はますます進んでいくでしょう。私自身も専門知識をアップデートし、外科の腕を磨いて、より進行したがんから一人でも多くを救うと、決意を新たにしています。

(文/伊波達也)

※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2022』より

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