日本ハムの新庄剛志監督
日本ハムの新庄剛志監督

 日本ハムが11月17日に海外FA権を持つ西川遥輝、国内FA権を持つ大田泰示、秋吉亮と来季の契約を提示せず保留手続きを行わないと発表してから約1カ月。大田は14日にDeNAが獲得を発表した。残る2選手は自由契約となり、他球団と移籍交渉を自由に行うことが可能になっている。日本ハムの主力だった西川は2億4000万円の高額な年俸がFA宣言の際にネックと言われていただけに、メジャーで「ノンテンダー」と呼ばれる保有権の放棄で争奪戦は必至だと思われたが、実際はどうなのだろうか。

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「西川は球界を代表するリードオフマンとして活躍し、昨年は打撃がふるわなかったが盗塁王を4度獲得している。年齢も29歳と若い。大田は巨人で伸び悩みましたが、日本ハムに移籍して素質を開花させました。パンチ力のある打撃だけでなく、肩が強く外野の守備もいい。まだ新天地が決まっていない西川の需要は高いと思われたが、蓋を開けてみるとそれほど多くの球団が手を上げていないと聞いています。獲得を検討していたが、最終的に見送った球団もあると聞きました。獲得に慎重な理由は、若手に与える影響力だと思います。西川は主将を務めましたが、チームを引っ張るというタイプではない。『後輩に対する態度が冷たい』と日本ハムファンの間で囁かれたこともありました。他球団から補強する選手のポイントとして、その選手が個人成績で活躍すれば成功というわけではない。野球へ取り組む姿勢、立ち振る舞いなど若手の模範になり、チームにプラスアルファを与えられるかも重要な要素です」(スポーツ紙記者)

 西川は巨人が獲得に向けて調査をしているとスポーツ各紙で報じられている。「西川は巨人でも活躍できるでしょう」と地元のテレビ関係者は断言する。日本ハムから巨人にFA移籍した陽岱鋼は5年間で1度も規定打席に到達せずに今年限りで退団、中田翔も今年8月にチームメートへの暴行事件が発覚した後に巨人に電撃移籍したが、34試合出場で打率.154、3本塁打。7打点と期待に応えられなかった。先輩たちが移籍で苦しんでいる中、西川が活躍できるという根拠は何だろうか。

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