2022年カタールW杯アジア最終予選。オーストラリア相手に劇的勝利を収めて息を吹き返した日本代表は、11月にベトナム戦(11日)、オマーン戦(16日)のアウェー2連戦に向かう。求められるのは「2連勝」。そこで重要なポイントになるのが、森保一監督がどのシステムを採用し、誰をスタメンとしてピッチに送り出すかである。
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2対1で勝利したオーストラリア戦では、システムを「4-2-3-1」から「4-3-3」に変更。田中碧、守田英正、遠藤航の中盤が機能し、両サイドが高い位置を保つことでピッチ上の“窮屈さ”が解消された。そして何より“勝利”したことは大きな自信になる。この流れを維持し、自信を確信に変えるためにも、引き続き「4-3-3」を採用すべきだろう。1トップを務めた大迫勇也が負傷離脱し、10月の2試合で不在だった久保建英、堂安律の2人も復帰の見通しは立っていないという状況下において、4つのポジション、「1トップ」、「左ウイング」、「左サイドバック」、「インサイドハーフ」に新たな選手を抜擢し、さらなる進化を追い求めてもいいはずだ。
まず「1トップ」。大迫が負傷から復帰できる可能性も残されてはいるが、本大会を見据えた場合にも世代交代は必要不可欠なポジションだ。候補としては、古橋亨梧、オナイウ阿道のほか、上田綺世、前田大然、さらに鈴木優磨、江坂任らの名前が挙がり、南野拓実を起用することも可能だ。だが、「ゴールの実績」を重視するならば、やはりセルティックで出場&得点を続ける古橋に任せたい。これまでは左MFや途中出場で1トップに入ることはあったが、最も能力を生かせるのは中央であり、最初からピッチに立てばパフォーマンスも変わってくる。
能力的には鈴木も試す価値があるが、これまで森保監督が頑なに招集せず、東京五輪組はまだ経験不足(これまでに積ませておくべきだったが……)。オナイウは有効な一手になり得るだろうが、数少ないパワー型FWは切り札としてベンチに置いておきたい。南野は所属先のリバプールでの出場機会の少なさがマイナス。ストライカーならば、古橋のように常時出場の中でゴールへの嗅覚と感覚を研ぎ澄ませておかなくてはならない。