前埼玉県知事、上田清司参院議員(C)朝日新聞社
前埼玉県知事、上田清司参院議員(C)朝日新聞社

 一方、河村氏は9月末に上田氏や前田氏と名古屋市内で会談。新党結成について話し合ったという。河村氏を直撃した。

「わざわざ名古屋まできてもらい、70歳をすぎているワシに誘いをいただけるというのはありがたやだわな。上田氏は衆院議員時代からの盟友だから、協力したいとは思う」

 しかし、河村氏はこの4月に名古屋市長選挙で再選したばかり。

「そりゃあ、出ますという事態には、なりませんよ。それに政党要件、国会議員5人をクリアするというものなかなか厳しいでしょう」

 出馬なら衆院議員時代の愛知1区かと聞くと、「そらそうだわな」とも語った。

 上田新党も候補者を面接し、東京都内の小選挙区で半分くらいを擁立したいとの意向を示している。だが、ファーストの会と上田新党が合流して衆院選を戦うか、否かはまだ、不透明だという。

「小池新党、上田新党が一緒になるのか選挙協力なのか、東京の候補者調整はどうするのか。それもトップ会談でやってもらうしかない。こちらは裏方で選挙戦に向けて、着々と準備するだけ。よく鳩山先生のお金を目当てとの話もありますが、すでに資金調達はできている。立候補者には、公認料、1人1000万円程度を用意できるように、確保ができています」(前出の小泉氏)

 岸田政権の発足後、衆院選挙に向けた動きが慌ただしくなりそうだ。

(AERAdot.編集部 今西憲之)