宮内庁関係者のひとりは、こう懸念を口にする。

「宮内庁への抗議の電話やメールもおさまりかけたタイミングでした。電話が鳴りやまなかった時期は、電話をうける職員も疲労困憊(こんぱい)でしたから、再燃しなければいいのですが」

 皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授も、今回の騒ぎにこう感想を漏らす。

「仕方のない部分ありますが、ご自身が被害者であるという嘆きばかりを口になさった格好になっている。小室さん親子は、『皇室の親族となるに、果たしてふさわしい方々か』という厳しい視線がつきまとう立場です。もう少し、慎重に口をひらくべきであったと感じます」

 小田部さんは、眞子さまと小室さんの結婚問題については、いまも反対の姿勢を崩していない。それは、皇室と国民の信頼関係を崩壊させるものだ、と考えているからだ。

「そもそも小室さん自身が、内親王との結婚相手として、反対する国民を納得させられるだけの説明責任を果たしてない。そして、政府や宮内庁はもとよりどこからも国民に対する、誠意ある説明がないのは同じです。このまま、おふたりが結婚などという形になれば、それは、主権者たる国民への裏切りであるとさえ、私は思います。国民はこうした理不尽な決定を絶対に許さない。それは、将来の皇室への信頼の喪失を意味するとさえ、私は思っています」

 眞子さまの結婚問題は、ますます混迷を極めてきた。ご両親の秋篠宮ご夫妻は、どのような着地を見据えているのだろうか。(AERAdot.編集部 永井貴子)