「なぜYouTuberたちは鬼滅やジブリを考察するのか」ママYouTuberのなーちゃん

ママYouTuberなーちゃんの三足わらじ生活

2021/06/04 07:00

なーちゃん/1989年生まれ。二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男のこうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。
なーちゃん/1989年生まれ。二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男のこうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。

 YouTubeには、考察と呼ばれるジャンルがあります。人気のアニメや漫画、音楽や美術作品について考察するジャンルです。

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 考察は、ある種の都市伝説のようなもので、ファンによって、まことしやかに語られる仮説です。「このシーンにはこんな意味があったのではないか」「この人物は実はこうだったのではないか」など作品の行間を読み解いていく仮説もあれば、「〇〇と〇〇は実は家族だった」「〇〇は裏設定でこうだった」など一見すると荒唐無稽であったり支離滅裂な仮説もあります。

 いずれにせよ、一つの作品についてファンが調べたり考えたり、意見を述べて議論するという盛り上がりがあります。考察は、ファンの作品の楽しみ方の一つです。そのため、日本のコンテンツで人気の高い作品は、必ず考察されます。「考える余地」が多くある作品は、考察を含めて楽しめるからです。

 日本で最も考察される作品は、スタジオジブリの作品だと思います。「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「となりのトトロ」などの宮崎駿監督による大ヒット作は、日本人なら多くの方々にとって、なじみ深いアニメです。スタジオジブリの作品は、核となるメッセージが随所に散りばめられています。

 子供の頃はわからなかった部分も、大人になると理解できたり、「こんなことを伝えたかったのかな」とおぼろげに分かることもあります。観る人の年齢や状況によって感想も異なり、多角的に捉えることができます。音楽でもアニメでも、受け手がそれぞれの解釈を持てる、「遊び」のような余白の設定があると、ファンの間で考察が多くされて盛り上がります。

 SNSでも「匂わせ投稿」と呼ばれる、間接的にメッセージ性のある表現をする投稿は、話題になったり物議を醸します。この「匂わせ投稿」と同じ原理で、「匂わせ設定」や「匂わせヒント」のような表現がちりばめられているアニメや作品は、特に考察が盛り上がりやすいです。アメリカのカートゥーンのような、シンプルで単純なストーリーだと考察はされません。この「匂わせ」の散りばめ方が巧みであるのが日本のアニメで、ヒット作は特に考察されやすいものが多いです。

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