2019年に4人が殺傷された事件の茨城県の事件現場(C)朝日新聞社
2019年に4人が殺傷された事件の茨城県の事件現場(C)朝日新聞社

茨城県警に移送される岡庭由征容疑者(C)朝日新聞社
茨城県警に移送される岡庭由征容疑者(C)朝日新聞社

 幸せだった一家を突如、襲った惨劇は発生から1年8カ月を経て大きく動いた。

【写真】茨城県警に移送される岡庭由征容疑者

 茨城県境町の民家で2019年に会社員の小林光則さん(当時48)と妻の美和さん(当時50)が殺害され、子ども2人も重軽傷を負った事件で、茨城県警が埼玉県三郷市に住む無職、岡庭由征容疑者(26)を夫婦への殺人の疑いで逮捕した。

 捜査関係者によると、岡庭容疑者は現在、茨城県警境警察署に拘留中。
県警はことし2月に岡庭容疑者が偽造した警察手帳を所持していたとして公記号偽造容疑で逮捕していた。

 しかしこの逮捕には前段があった。

「去年11月に埼玉県警が危険物を所持しているとの情報提供を受けて岡庭容疑者の自宅を家宅捜索。44キロに及ぶ硫黄が見つかったため、消防法違反罪などで男を逮捕していた」

 岡庭容疑者はどんな人物なのか。

 警察関係者によると、岡庭容疑者は10年ほど前に埼玉県と千葉県で女子中学生、小学女児に対する殺人未遂事件を起こし逮捕・起訴されていた。

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「人を殺してみたかった」と供述していた