そんな中、4月25日に投開票される衆院北海道2区、参院長野選挙区、参院広島選挙区の補選、再選挙が注目される。

 北海道は元農相、吉川貴盛被告が贈収賄事件で起訴されたため、自民党は不戦敗で、残る長野と広島の勝敗が菅政権の今後を占うカギになる。

「長野は野党候補に大きくリードされ、絶望的。広島は野党候補と競り合っていますが、元法相の河井克行、案里夫妻の買収事件の記憶が生々しく、情勢は厳しい。3連敗は織り込み済ですが、菅首相は求心力をさらに失うでしょう。その上、菅政権の後ろ盾だった二階幹事長は今回の日米首脳会談の内容に内心、お怒りです。もし、補選で3連敗すれば、二階幹事長が菅首相を見切り、東京五輪中止など政局を仕掛けることもあり得る」(自民党幹部)
 
 菅首相はゴールデンウイーク中に次はインド外遊も計画しているという。

「安倍(晋三)前首相の真似をして外遊をすれば、支持率が上がると思い込んでいる。インドはワクチン大国ですから、ワクチンのおねだりをするかもしれませんが、外遊中に菅おろしの”乱”が起こる可能性だってあります」(同前)

 外遊よりまず、国内のコロナ対策で成果を見せてほしいものだ。
(AERAdot.取材班)