何かまずいことがあったのかとドギマギ(naka / PIXTA)
何かまずいことがあったのかとドギマギ(naka / PIXTA)
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。

 最近、若い人を中心に電話が苦手という人が増えています。「面倒くさい」「もういいや」……やる気を下げるマインドは誰の心の中にも存在しています。いったいどうすれば、大きくやる気が下がったとき、再び情熱を取り戻すことができるのでしょうか? 『モチベーション下げマンとの戦い方』の著者である経営・組織戦略コンサルタントの西野一輝氏が電話にまつわるユウウツの対策を紹介します。

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 電話を取り巻く環境はここ20年で大きく変わりました。家の固定電話がなくなり、携帯はスマホに進化。LINEやメール、SNSなどメッセージツールが増えて、電話で話す必要は減ってきたと思います。それでも、時折かけたりかかってきたりする電話。そんな、電話の苦手比率が大幅に増えているようです。

 セゾン自動車火災保険の調査によると、調査対象の約4割が電話でのコミュニケーションに苦手意識を持っているとのこと。

 嫌いな理由は、普段使わなくなったことによる慣れの問題もあるのでしょうが、一番大きいのはタイミング。嫌なタイミングには2つあります。

 1つめはかかってくるタイミング。仕事中にかかってくる電話の宛先を見たら、取らないと怒られそうな取引先や上司。あるいは面識はあるけど、関係が希薄な知人からの電話。できればその場は無視したいものの、もしかしたら重要なことを伝える電話で、タイミング逃したら、ときすでに遅し……の内容かもしれない。このように、瞬時に取るか取らないかを判断し、どのように話すかも考えなければなりません。

 この瞬間に起きる様々な心持が嫌で電話が苦手になっている人は多いのではないでしょうか?

 そして、2つめが切るタイミング。切るタイミングがわからず、電話が嫌いという人は多いようです。相手が話好きで、用件以外も話をしてくるという場合だと、尚更切るタイミングが掴めないもの。

 仕事であれば、まだ必要なことだけ話して切るという流れに持っていけるでしょう。しかし、プライベートで「ところで最近どうなの?」「そういえばさ……」と話を続けられると、なかなか切るタイミングが掴めません。

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西野一輝

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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。

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