契約更改で桜井は年俸600万円減の2400万円。宮国も昨年は同水準の年俸2640万円だった。

「移籍の井納も、これで立場が微妙になった」と話すのは全国紙のスポーツ担当記者。

「井納は二桁勝利が一度だけ。どのシーズンも安定感が続かず、首脳陣も『菅野の穴をある程度埋めてくれれば』という期待があった。菅野がいなければ開幕してしばらくはローテで投げさせたでしょうが、もう穴はなく他の投手との競争にさらされます。オープン戦で結果を残せなければ中継ぎ降格や、いきなりの二軍スタートもあり得ます」

 西武から移籍して3年間でわずか5勝。オフに1億2000万円の大幅減俸の制裁を受けた野上亮磨は、崖っぷち選手としてたびたび名前が挙がる。

「結果が出せていない25歳の古川侑利、大卒ドラフト1位で4年目になる鍬原拓也あたりもいよいよ厳しい立場になってくる」(同)

 ただ、37歳の大竹寛のように、クビ寸前の状況から復活し、ここ2シーズン、確かな成績を残している選手もいる。

 菅野の残留を契機として、厳しい生存競争を勝ち抜き、チームの柱になる投手は現れるのか。(AERAdot.編集部)