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クリームてんこ盛りのパンケーキ 上品に最後まで美味しく食べる方法って?

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木原みぎわdot.
何層かのパンケーキに生クリームやアイスクリームやフルーツてんこ盛りはたしかに攻略しにくい(写真はイメージ/GettyImages)

何層かのパンケーキに生クリームやアイスクリームやフルーツてんこ盛りはたしかに攻略しにくい(写真はイメージ/GettyImages)

 炎上タレントの加藤紗里(30)が、11月22日に自身のインスタグラムで公開した“パンケーキ叩き潰し”動画のインパクトが尾を引き、なんともかわいそうなパンケーキ。

【写真】加藤紗里のお腹に刻まれたタトゥー

 加藤が、店員が運んできたパンケーキに対し「これじゃない!」といきなり拳で叩き潰す。無残に生クリームが飛び散り、不快感極まりないものだった。配信後の27日には「グッとラック!」(TBS系)の取材において、「紗里のパンケーキだから。所有権は紗里にある」「面白さは正義」などと発言。

 後日WEBメディアの取材では「店にプロモーションで頼まれた」「批判が来るのは分かったうえでの投稿だった」「エンタメの世界では、パイ投げとか、食べ物を粗末にすることは前からよくあった」などと発言し、ますます火に油を注ぐ結果となった。

 とはいえ最近のパンケーキは、生クリームやアイスクリーム、フルーツなどがてんこ盛り状態で、SNS映えはするものの、食べづらいもの。一歩間違えたら、加藤のように生クリームを飛び散らせる可能性もある。

 美味しく、品良くきれいに食べるためのいい方法はあるのだろうか? マナーコンサルタントのマナー西出ひろ子さんにうかがった。

「私も本日、イチゴと生クリーム、アイスクリーム、チーズケーキが乗ったパンケーキをいただいてきました。だいたいの一皿は温かいパンケーキの上に冷たい食材が乗っているものなので、食べている最中に見栄えがよくなくなってしまうことは、仕方がないことだとあきらめましょう(笑)。ただ、そもそもナイフとフォークの最適な使い方を知らない方が多いようで、それが原因で飛び散らせたりしがちのようです」

 たしかに、構造上崩れそうな食べ物にナイフとフォークの使い方は重要そうだ。

「ナイフとフォークはそれを持つ部分にポイントがあります。どちらも人差し指で上から押さえるわけですが、その位置はそれぞれの柄を短く持つことです。そうして、切ったり刺したりしてみましょう。そうすることで、ナイフとフォークが安定し、動かしやすくなると思いますよ」

 なるほど、柄を短く持ち、人差し指で上から押さえるとナイフとフォークは格段に安定する。

「さらに美味しくきれいに食べる方法としておすすめしたいのが、お皿の上に “作業用スペース”を作ることです。そこに、一口大にしたパンケーキ、アイスクリーム、生クリーム、フルーツなどをのせて、“一口パンケーキ”を作って食べるのです。こうすれば口いっぱいにほおばることもないので優雅に味を楽しめます」

 この“一口パンケーキ”は食材それぞれの味のバランスを保てて、最後まで美味しくいただける。

「また食べ方のマナーとしては、そのお店の人が「こんな風に食べて欲しい」という食べ方をすることもマナーのひとつ。先日沖縄で人気の『ザ カリフキッチン』の店長にパンケーキの食べ方を伺ってみたところ、先述と同様のことをおっしゃいました。パンケーキに限らず、作り手は、具材のそれぞれを調和させながら食べて欲しいと思う場合が多いようです」

 西出さんは、マナーのプロとして、加藤の騒動についてこう見解を示す。

「誤解されがちなのですが、マナーとは『こうしなければならない』という規則ではありません。『周囲を不快にさせず、相手に対する思いやりの言動』のことなのです。つまり、『パンケーキを叩き潰してはいけません』ではなく、『パンケーキを叩き潰したら、周囲の人たちがどう思うか。心をこめてこのパンケーキを作った人の気持ちはどうなのか』さらには『叩かれ、潰されるパンケーキの立場にたってその気持ち』を考えるのがマナーなのです。加藤さんの場合、『パンケーキを叩き潰して動画にしたら、みんなにウケる、おもしろがってもらえる』という狙いがあったのかもしれません。世の中にはいろんな考えの人がいていいのですが、私はマナーとは、その場のいろんな物事に対しての敬意だとも考えます。同席者はもちろん、店員さん、作ってくれた方、提供された食べ物に対しても敬意を持つ、と。そうすると、今回の行いは、パンケーキをはじめとするそれらに敬意がなかったと思われても仕方のない行動として、多くの人に反感を買ってしまったんだと思います」

 食事時に限らず“マナーは敬意”、2021年、心掛けてみるのは大切な事かもしれない。

■マナー西出ひろ子さん/マナーコンサルタント。ヒロコマナーグループ代表。 10万人以上の企業人材育成と3万人以上の個人コンサルティングとマナー指導を行い、人々の人生を好転させてきたマナー界のカリスマ。話題のNHKドラマ『岸辺露伴は動かない 富豪村』のマナー指導をはじめ、NHK大河ドラマ等、映像作品内のマナー監修も多く行う。28万部の『お仕事のマナーとコツ』(学研プラス)など著書・監修書は累計100万部を超える。


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