■第18位 京浜急行電鉄・東京都交通局・京成電鉄


三崎口~印旛日本医大~成田空港:136.6キロ

 第1~17位までは東西私鉄の横綱級が並び、第17位は京浜急行電鉄(以下、京急)、東京都交通局、京成電鉄の3社直通列車。100キロ超の特急系列車では唯一、全区間運賃のみで乗車できる。

「三崎口発、成田空港行き」は平日、土休とも2本、「成田空港発、三崎口行き」土休のみ1本が設定されている。三崎口~泉岳寺(66.9キロ)は京急久里浜線・本線、泉岳寺~押上は東京都交通局の都営浅草線(11.4キロ)、押上~印旛日本医大~成田空港(58.3キロ)は京成押上線・成田スカイアクセス線を経由する。最速2時間29分で、表定速度は55.0km/h。すべて京急の車両で運転される。

 列車種別は、京急線内は快特もしくは特急、都営浅草線内の押上方面はエアポート快特もしくはアクセス特急、泉岳寺方面は快特、京成線内はアクセス特急として運転される。

 このほか、京急久里浜~成田空港127.7キロの列車も設定されており、第20位にランクインされた。

■第27位 横浜高速鉄道・東急電鉄・東京メトロ・西武鉄道
「S-TRAIN」元町・中華街~西武秩父:113.6キロ

 列車愛称兼種別の座席指定制列車で、特急列車ではないが、西武鉄道(以下、西武)を除く各線では最上位種別にあたる。ここでは“みなし特急”として取り上げさせていただく。

 「S-TRAIN」は西武40000系デュアルシート車を使用し、平日は主に豊洲~所沢の通勤ライナー、土休は行楽列車として神奈川県に足を延ばす。元町・中華街~横浜(4.1キロ)は横浜高速鉄道、横浜~渋谷(24.2キロ)は東急電鉄、渋谷~小竹向原(11.9キロ)は東京メトロ副都心線、小竹向原~西武秩父(73.4キロ)は西武池袋線・西武秩父線を経由する。最速列車の所要時間は2時間14分で、表定速度は時速50.8キロ。

 特筆すべきなのは、「S-TRAIN」が東急電鉄初の座席指定列車であること。所要時間は東横特急とほぼ同じながら、座席指定料金を払えば確実に着席できるため、一定の成果を得た。後に大井町線急行の指定席Qシート(デュアルシート)につながったのではないだろうか。

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