実家のごみ屋敷の片付けに46歳女性がトルコから一時帰国 180日間の驚きの顛末 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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実家のごみ屋敷の片付けに46歳女性がトルコから一時帰国 180日間の驚きの顛末

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山本真理dot.
※写真はイメージです

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 親の介護や見守りに向き合う40代、50代の多くが直面するのが「『実家の片付け問題』』だ。片付けや掃除ができなくなり、生活空間が汚部屋と化してしまう高齢者の住居は決してめずらしくない。兄弟姉妹でサポートを分担できればまだ良いが、むずかしい場合もある。一人っ子であり、当時は海外在住者でもあった筆者の体験をお話ししたい。

【3つの秘策】問題はゴミ屋敷だけじゃない!空き家対策は大丈夫?

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「これは、どこから片付けていいのか」 

1年ぶりに足を踏み入れた実家は、想像以上に荒れていた。結婚を機にトルコ、イスタンブールへ移住して十余年。46歳のとき、日本で生活する母に認知症の兆しが現れ始め、専門医の受診手配や通院の同行のため、急きょ、一時帰国した。実家は、ごみ屋敷そのもの。室内はモノが雑然と積まれ、家具や照明にはうっすらホコリの膜が。ガステーブルから浴室の排水溝まで、あらゆるところに汚れがたまっていた。

「以前の実家は、几帳面な母によって清潔感が保たれていたのに……」

 しかし、母は軽度の認知症によるカン違いが多くなり、座ってボーッと過ごすことも増えている。一緒に暮らす父は母よりずっと高齢だった。見た目も若く健康とはいえ、母よりずっと高齢の父が買い物や食事の支度など、母の世話にかかりきりになり、父は疲れきっていた。片付けや掃除まで手が回らないのも無理はない。

 あらゆるモノが大量にストックされ、家の中はモノだらけ。動線が極端に悪いと足腰の弱った高齢者はつまづきやすいため、非常に危険だ。まずは誰が見てもゴミに見える不用品の処分から着手し、生活スペースの確保に専念することにした。

■  一人娘の私の住民票はトルコ 滞在制限180日間一本勝負

 専門医の診断で、母の脳の萎縮はかなり進行していることがわかった。母の病気はもちろん心配だが、このままでは高齢の父が倒れてしまう。私がずっと世話をできれば良いが、ひとつ問題があった。

 当時の私の住民票はトルコにあり、出身国への一時帰国であっても、国外滞在できるのは年間180日間までと法的制限があった(現在は改正され、滞在許可証の期限内であれば無制限)。さらに一時帰国から戻ったあと、再び国外に滞在するには180日間連続でトルコ国内にいなければならないというしばりもあった。


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